感染症広域情報の更新(ジカウイルス感染症に関する注意喚起)及びペルーにおけるジカウイルス感染症の流行状況について

在ペルー日本国大使館
 
1 5月30日,日本外務省はインドにおいてジカウイルス感染症が報告されたことを受け,カウイルスに関する感染症広域情報を更新し,妊娠 
 中にジカウイルスに感染すると胎児に小頭症等の先天性障害を引き起こす可能性があるとして,特に妊娠中又は妊娠予定の方に対し,可能 
 な限り発生地域への渡航を控えることを呼びかけています。
 また,世界保健機関(WHO)は,ジカウイルス感染症の伝播状況及びその潜在性に応じて4つのカテゴリーに分類し,妊娠中の女性に対し,カ  
 テゴリー1及び2に含まれる地域には渡航しないよう呼びかけており,ペルーは,「カテゴリー1:2015年以降初めて又は再び感染事例が報告 
 され,現在も感染伝播が起きている地域」の一つに挙げられています。    
 http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C115.html
 
 
2 ペルー保健省の疫学統計によれば,当国では2016年3月に感染者が初めて確認されて以降,2017年5月21日現在,6,624人(そのう
 ち確定患者1,042人,疑い患者5,582人)のジカウイルス感染症患者が発生しています。感染はイカ州(3,635人)及びロレト州(2,723 
 人)の両州からの発生がほとんど(約96%)となっていますが,現在はともに減少傾向に転じています。なお,リマ州では2016年に性感染に
 よる確定患者1名,2017年には疑い患者2名が確認され,多くの旅行者が訪れるクスコ州やプノ州での感染は確認されていません。
 http://www.dge.gob.pe/portal/docs/vigilancia/sala/2017/SE20/zika.pdf
 
3 ジカウイルス感染症は,ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される感染症です。また,性交渉による感染や母子感染もあり 
 ます。蚊に刺された後,2日~12日後(多くは2日~7日後)に発熱(37.2~38℃程),発疹の出現,目の充血(結膜炎),筋肉痛,関節痛, 
 倦怠感などの症状が出ます。これらの症状は軽く,2~7日続いて治まります。また,感染しても症状が出ないこともあります。
 発症した後,神経障害(ギラン・バレー症候群)の後遺症や,妊婦に感染すると胎児に障害(小頭症)が出現する可能性があります。
 
4 流行地域に渡航される方は,虫除け剤の塗布や肌の露出を避けるなど防蚊対策を徹底してください。また,妊婦及び妊娠の可能性がある方
 については,流行地への渡航を控えることを強くお勧めします。やむを得ず渡航する場合,既に現地に滞在している場合は,防蚊対策に努め
 るとともに,性行為感染のリスクも考慮し,症状の有無にかかわらず,コンドームを使用する,性行為を控えるなど,必要な対策を講じることを
 お勧めします。発熱等体調不良がある場合は,早めに医療機関で受診してください。
 
 ○参考情報: 
 厚生労働省 感染症についての情報「ジカウイルス感染症について」
 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html