新年御挨拶

令和6年1月1日
駐ペルー特命全権大使
山元毅
2024年(令和6年)元旦

 

新年あけましておめでとうございます。
皆様とともに2024年の幕開けをお祝いしたいと思います。
 
私は昨2023年10月中旬に在ペルー大使として当地に着任いたしました。これまでの外交官人生において、前任地のグアテマラをはじめとして、アルゼンチンやブラジルといった中南米諸国で勤務して参りましたが、ペルーでの仕事は短期の出張を別にすれば初めての経験となります。その意味で、この2024年では、今から約35年前に外交官としての初の赴任地であるブエノスアイレスに赴いた時の気持ちを思い起こしつつ、初心に立ち戻って仕事に取り組んで参りたいと思います。まずは仕事やプライベートの場面での一つ一つの新しい出会いや経験を大切にしながら、ペルーの社会や文化についての知見を深めていくことを目標とし、その上で、日本大使館として質の高い仕事が出来るように取り組んでいく所存です。
 
昨2023年は日ペルー外交関係樹立150周年の記念すべき年に当たりました。この佳節をお祝いするために、外交関係樹立の日に当たる8月21日にペルー外務省で実施された150周年記念行事及びその翌22日に行われた日ペルー首脳テレビ会談をはじめ、海上自衛隊とペルー海軍の練習艦隊の相互訪問、記念通貨・切手の発行など、一年間を通じて、様々な記念行事が実施されました。また日本からは、林前外務大臣、茂木自民党幹事長がペルーを訪問、ペルーからはヘルバシ前外務大臣が日本を訪問するなどの要人の相互訪問も活発に行われました。特にこれらの行事の掉尾を飾るべく11月前半に実施された佳子内親王殿下によるペルーご訪問は、行く先々でペルーの人々から熱烈な歓迎を受け、当地における日本の存在感を一段と際立たせる機会となりました。これは、何よりも一つ一つのご日程に全力で、しかし常に微笑を絶やさず取り組まれる内親王殿下の誠実かつ快活なお人柄の賜であったと感じます。総じて2023年は日本とペルーの長きにわたる友好の歴史を振り返り、将来に向けたさらなる関係強化の可能性を模索する良い契機となったと言えるでしょう。
 
本2024年はペルーがAPECで都合3回目の議長を務める年となります。すでにペルー政府からはこのAPECイヤーの日程の概略が公表されており、5月中旬の貿易大臣会合をはじめとして、11月の首脳会合に向けて年間を通じて多数の閣僚級を含む関連会合の開催がペルー各地で予定されています。こうしたAPEC関連会合の開催を、日本とペルーの政府当局間の対話を深める良い機会とすべく取り組んで参りたいと思います。
 
私が当地に着任して一番心強く感じるのは、当地の日系社会の存在です。これまで日系人協会をはじめAELUやLa Unión校などの日系人関係組織を訪問する機会があり、またMATSURIや県人会の行事にも参加させて頂きましたが、当地の日系社会の皆さんが、ペルー国民の一員として、しかし一方で勤勉、誠実、年長者への敬意といった日本人としての美徳を維持しながら、現地社会の発展に貢献している姿を見て大変頼もしく感じます。これまでアルゼンチン(ブエノスアイレス)やブラジル(ブラジリア、リオデジャネイロ)で現地日系社会の活躍を見聞している私にとっても、当地ペルーでの日系社会の皆さんの活躍は一段と目を見張るものがあります。
 
本年はAPECイヤーであるとともに、日本人ペルー移住125周年の節目に当たる年でもあります。これらの機会を捉えて、日系社会の皆さんはじめ日本とペルーの二国間関係に携わるすべての方々と協力しながら両国間の友好関係を盛り上げていきたいと思います。
 
どうぞこれからよろしくお願いいたします。