ペルー海外安全対策情報(2016年1月〜3月:邦人被害例等) 

 

在ペルー日本国大使館

 

1 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
 (1)全般
    リマ市・カヤオ市を中心に依然として強盗,窃盗の被害が多発している。信号待ちの車両の窓ガラスを割って車内の荷物を持ち去る「窓割り強盗」や,通行中の歩行者のバッグ等所持品を狙った「路上強盗(ラケテオ)」,「ひったくり」,営業中のレストラン等に押し入る「レストラン強盗」等の発生が見られ,特に夜間には犯罪の発生が増えている。また,強盗被害に遭った被害者が抵抗したことにより殺害される事件も発生していることから,万一,強盗被害に遭った場合は抵抗することなく,身の安全を優先することが肝要である。


 (2)邦人被害例
    ア (置き引き)1月上旬,邦人旅行者がアレキパ市のシティツアーに参加し,ツアーバスの車内にリュックサックを置いたまま観光に行き,観光を終えバスに戻ると,車内からリュックサックを盗まれていた。


    イ (置き引き)1月上旬,邦人旅行者がピウラ市のホテルに滞在中,ホテルの中庭に貴重品が入ったジャケットを置き,短時間その場を離れた隙に,ジャケットを盗まれた。


    ウ (詐欺未遂)1月下旬,在留邦人宅に見知らぬ男2名が訪ねてきて,同邦人の名前を告げた上,物品を受け取りに来たとして,隙を見て金品を奪おうとする詐欺未遂が発生した。


    エ (拳銃強盗)1月下旬午後8時頃,リマ市バランコ地区アベニーダ・アルミランテ・グラウ1502付近を徒歩で移動中,スマートフォンで地図を確認していたところ,バイクが停車し,フルフェイスのヘルメットを被った男が近づいてきて,拳銃のような凶器を突きつけ脅迫し,スマートフォンを強奪後,バイクで立ち去っていった。


    オ (置き引き)2月初旬未明,邦人旅行者がマチュピチュからオリャンタイタンボに乗り合いバスで移動中,バスの中に置いておいた鞄を置き引きされた。


    カ (置き引き)2月中旬午後9時頃,邦人旅行者がクスコのバスターミナルでバスを待っていたところ,眠ってしまった隙に隣に置いておいた鞄を置き引きされた。


    キ(スリ)3月初旬午後3時頃,邦人旅行者が旧市街を散策中,鞄から財布,旅券,カメラ等の貴重品を抜き取られた。


    ク (置き引き)3月初旬午後9時頃,邦人旅行者がリマ市ミラフローレス地区のレストランで食事をしていたところ,イスに置いておいた鞄を置き引きされた。


    ケ (置き引き)3月下旬午後9時頃,邦人旅行者がタクナからアレキパにバスで移動中,バスのトランクに預け入れていた荷物を盗まれた。


2 テロ・爆弾事件発生状況
  アプリマック,エネ及びマンタロ川渓谷(VRAEM)地域の一部地域では,引き続きテロリストと治安部隊との衝突が度々発生しており,非常事態宣言が延長されている。
  一方リマ市内では,金銭を脅し取る目的で,脅迫相手宅前等に手榴弾等の爆弾を設置する事案が引き続き発生している。国家警察爆発物処理隊の処理活動の結果,通報の多くは爆発物ではなかったことが確認されているが,爆発物のおそれがあるものを発見した際は決して近づいたり触ったりすることなく,速やかに警察に通報し処理を委ねることが大事である。


3 誘拐・脅迫事件発生状況
  リマ市では年少者を誘拐し親に身代金を要求する事案が発生しており,犯人は逮捕されているが,模倣犯には警戒する必要がある。被害者の親は裕福な身分ではなかった。
  リマ市やカヤオ市内では,建設関連業者をはじめとする自営業者に対してみかじめ料を求める脅迫,恐喝事件が多発しており,脅迫の手段として銃弾を送付したり,上記2のとおり手榴弾等を関連施設等で爆発させるなど,凶悪化している。

(了)

 

 

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