プレスリリース

草の根・人間の安全保障無償資金協力
「トニー・モイェアパサ・ロハス小児病院機材整備計画」に関する署名式

 

 在ペルー日本国大使館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力のスキームにより、「トニー・モイェアパサ・ロハス小児病院機材整備計画」に対し、総額87,831米ドルの無償資金協力を行うことを決定し、1月21日(水曜日)、リマにおいて、目賀田周一郎大使と実施団体オランダ平和財団代表との間で贈与契約が行われました。




署名式の様子


署名を終え,贈与契約が成立



■プロジェクトの概要
(1)プロジェクトの内容

 ペルー南部の山岳地帯にて、障害を持つ児童や極貧層児童の健康を保障するため、現在建設中の小児総合病院(入院棟)に、医療機材(水圧式ベッド計18台、壁掛け照明一式15台、ナースコールシステム1式)を整備します。

 

(2)プロジェクト実施の背景

 プロジェクトを実施するアレキパ州パウカルパタ町は、ペルー南部、高度2,335mの山岳地帯に位置します。同地域の住民は、タマネギ・ニンニク・アルファルファの農業生産のほか、ビクーニャ・リャマ・アルパカの牧畜・織物業により生計を立てています。同州は、ペルー第2の人口を持つにも関わらず、医療施設やスタッフが少ないため保健医療アクセス率が極端に低く、84.8%の住民が適正な保健医療サービスを受けられない状況にあると言われています。
 このような状況の下、NGOであるオランダ平和財団は、2001年より、総合健康保険対象外の生後6ヶ月〜16歳までの口唇裂の患者、手足・皮膚に障害を患った貧困層児童に対して、無料で診療を実施してきました。この地域に建設された同団体の医療施設での医療サービスのほか、同団体が機材や医薬品の整備を行っている公立医療機関での診療・手術(有料だが低価格)・スタッフ研修を同時に行ってきました。また、海外から専門医を招聘し、現地の医師と共同で、年間約320件の口唇裂・火傷・整形外科手術、年間約7,400件の通常診療、心のケアや発話・歯磨き訓練などの術後リハビリテーションを実施してきたことから、ペルー保健省から高い評価を受けてきました。




診察を待つ貧困層患者で溢れる待合室。

現在実施中の病院建設の様子。



 同地域の人口増加やこれらの病院での医療サービスの波及効果を受けたことから、年々約3割程度利用する患者が増え、より広く整備された医療施設が必要となったため、このたび障害を持ち、貧困に苦しむ児童に低価格で医療サービスを行う小児総合病院整備プロジェクト(予算総額:367万ユーロ、敷地面積:6,000?、建物面積:2,800?)が計画されました。この計画に基づき、申請団体は、州政府・郡政府、蘭・チリ・米の民間資金36社の支援により建設工事を着手し、一部の医療機材を入手できたが、不足する機材の予算確保が難しいことから、日本国大使館に対して資金援助を要請し、今回草の根・人間の安全保障無償資金協力での支援が決定しました。



(3)プロジェクトの効果

 この協力により、同地域の障害を持つ児童や極貧層の児童50,000人に対し、より良い医療サービスを提供できるようになり、保健医療や児童の健康状態の改善に資することができます。

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岸田外務大臣のペルー訪問(2013年4月)


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