「WASHOKU - Try Japan's Good Food」事業の開催
3月10日、大使公邸において「WASHOKU - Try Japan's Good Food」事業を開催し、日本の高品質な食材を用いた食材PRと試食会を行いました。また、併せて、2名の講演者が日本食についての講演を行いました。
「WASHOKU - Try Japan's Good Food」事業は、外務省と農林水産省の共同事業で、日本食文化の海外普及と日本の優れた農林水産品の輸出振興を目的としています。今回は日本人ペルー移住110周年記念事業の一環として、このイベントを開催しました。
イベントでは、まず目賀田大使が挨拶し、これに続きパルマ前駐日ペルー大使が、自身の日本滞在の経験に基づいて、日本料理における視覚的要素の大切さ、食材や料理法の種類の豊かさ、箸や座卓に代表される伝統的な食卓の風景、外国料理の影響など、様々な特徴をわかりやすく説明しました。
続いて、ペルーでは大変有名な日本料理人であり、昨年、日本食海外普及功労者表彰を受賞した小西シェフ(レストラン「Toshiro’s」オーナー)が、日本料理の基本である「だし」をテーマとして、日本食における素材の重要性について話しました。また、本事業のために日本から取り寄せた食材を紹介し、だしの取り方を実演しました。
講演会の後、米、かつお節、昆布、たらこ、蕎麦、山葵、栗、抹茶など、様々な食材を使った料理の試食会が行われました。特に、だしを使ってアレンジした小西シェフ特製の日本風セビッチェ(生魚をレモン汁でしめた当地では非常に人気のある料理)や、たらこスパゲティは、ペルーでなじみの深い食材と日本食材の組み合わせが喜ばれ、好評を博しました。また、公邸料理人の稲垣シェフが蕎麦打ちの解説とデモンストレーションを行い、参加者の注目を集めました。初めて目にする繊細な技には、多くの人が賞賛の声を上げていました。
さらに、会場では、JETROペルー事務所が日本食材輸入相談コーナーを設置し、日本食材の購入に関心を示す業者等からの照会に対応しました。
当日は外務大臣、生産大臣を始めとするペルー政府関係者、議会議員のほか、有名レストランのオーナーや著名シェフ、大手スーパーマーケットやホテルの関係者、プレス関係者が出席し、イベントは盛況のうちに終了しました。

講演会の様子 | 
『だし』の取り方の実演 |

蕎麦打ちのデモンストレーション | 
(左から)生産省漁業担当副大臣、生産大臣、目賀田大使、外務大臣、前駐日ペルー大使 |