まず,「日秘友好の日」祝賀式典の開催を心よりお祝い申し上げます。日秘友好を祝賀する有意義な式典を開催して頂き,日本国民及び政府を代表して,心よりお礼申し上げます。
「日秘友好の日」は制定から27年を迎えますが,もし人間であったなら,来週の国会議員選挙に立候補できる年齢です。人間ではありませんが,この記念日はこれだけの間,毎年毎年,両国とその国民の友好関係を紡いできた長年の伝統となっています。
最初の移民をペルーに運んできた佐倉丸は,太平洋を横断して当地までやってきました。今日の日本とペルーの関係は,この大海原を挟んだ隣国であり,海を通じた深い絆で結ばれています。今年はこの太平洋を囲む国々が集うAPECがペルーで開催され,私は日本からも首相や閣僚が当地を訪問することを期待しています。APECは首脳会議はリマで開催されますが,その他の大臣会合の中にはアレキパといった地方で開催されるものもあり,ペルーの魅力あふれる各地の豊かさに囲まれて日本とペルーが国際会議で肩を並べることになります。このような機会を通じ,ペルーと日本の関係が更に緊密化することを期待します。
今年の「日秘友好の日」は,一部の議員の皆様とは議員として最後の「日秘友好の日」となります。また,タン会長の下行われる最後の「日秘友好の日」でもあります。この場をお借りし,タン会長には5年間にわたる活動に感謝申し上げます。しかしながら,日秘友好の精神は,国会議員としての職務を離れるとともに消えるものではありません。長年にわたり我が国との関係強化に御尽力いただいた皆様が今後も様々な局面でお力添えいただけると確信しております。最後に,本日御出席の皆様の幸福を祈るとともに,日・ペルーの友好関係が永続することを願います。
ペルー万歳,日本万歳,友好の日万歳。