ペルー経済情勢 2013年

ペルーの経済情勢(2013年12月)

 

 

1 総論
(1)最新のペルーの月例主要経済指標は,経済成長率4,81%(11月:前年同月比),リマ首都圏のインフレ率0.17%(12月:前月比),対米ドル為替相場2.786(12月平均値),リマ首都圏の完全失業率5.2%(11月),財政収支798万ソルの黒字(11月),貿易収支170百万米ドルの赤字(11月)となった。

(2)尚,2014年の経済成長率は少なくとも6%を見込んでいる旨の経済財政省の予測が発表された。


2 各論
(1)主要経済指標
 ペルー中央準備銀行及びペルー統計情報院によれば,ペルーの主要経済指標は次のとおり。


ア 経済成長率
 最新の経済成長率(GDP成長率)は,11月の4.81%(前年同月比)であった(12月分は未公表)。

 

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イ インフレ率
 12月のリマ首都圏のインフレ率(消費者物価指数(前月比))は,0.17%となり,最近12ヶ月(客年1月〜客年12月)の上昇率は,2.86%となった。

 

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ウ 為替相場
 12月の対米ドル為替相場の平均は2.786ソルであった。

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エ 失業率
 11月のリマ首都圏の完全失業率は5.2%であった。(12月分は未公表)

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オ 財政収支
 11月の中央政府の財政収支は,歳入が対前年同月比で12.9%増となった。歳出は,対前年同月比で7.7%増となった。全体では,プライマリーバランスは,1,293百万ソルの黒字となった。債務の利払いを含めると,798百万ソルの黒字となった。(12月分は未公表)

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カ 貿易収支
 11月の輸出額は,伝統産品が対前年同月比21.6%減,非伝統産品が1.9%増となり,全体では3,213百万米ドル(対前年同月比15.8%減)となった。  輸入額は,対前年同月比で消費財が3.6%減,中間財が10.5%減,資本財が0.8%減となり,全体で3,383百万米ドル(対前年同月比5.9%減)となった。この結果,貿易収支は,170百万米ドルの赤字となった。(12月分は未公表)


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キ 外貨準備高
 12月末の外貨準備高は,65,663百万米ドルとなった。

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ク 対外累積債務
 2013年第3四半期末の対外債務累計総額は,61,072百万米ドルであった。

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    (注)上記表中の数値は今後修正される可能性あり

 

(2)最近の主な出来事(発表記事等)

・中国産の衣類5品目への反ダンピング措置

 国家競争・知的所有権保護庁ダンピング・補助金委員会は,中国製衣類5品目(ポロシャツ,ワイシャツ,ズボン,ショートパンツ,下着)に対し,反ダンピング措置の適用を決定。世界貿易機構(WTO)の基準において,中小企業を中心に約21万5千人の雇用を生み出す国内衣料産品に深刻な損害を与えているとしている。(12月21日)

 

・2014年の経済成長見込み

 カスティーヤ経済財政相は,2014年のペルーの経済成長に関する経済財政省の予測を発表。世界経済の回復,インフラプロジェクト,企業と消費者の信頼の増加を理由に,少なくとも6%の成長を見込んでいるとした。(1月14日)

 

・2013年の新車自動車販売

 自動車販売代理店協会によると,2013年のペルーの新車 販売台数は,20万1,326台となり,前年(19万761台)に比べ5.5%増加した。シェア別にみると1位:トヨタ自動車(3万8,045台),2位:現代(2万6,994台),3位:起亜(2万1,874台),4位:シボレー(1万9,025台),5位:日産(1万2,250台),6位:スズキ(9,186台),7位:フォルクスワーゲン(6,620台),8位:三菱(4,423台)と続いている。(1月14日)

 

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