
平成26年9月
在ペルー日本国大使館のホームページにようこそ。
駐ペルー日本国大使の株丹達也です。
日本とペルーは,1873年にアジアと中南米の間では初めてとなる外交関係を設立し,以来141年に渡り,太平洋によって結ばれたパートナーとして,友好関係を発展させてきました。外交関係設立140周年を迎えた2013年から2014年にかけては,秋篠宮同妃両殿下や岸田外務大臣が訪問されるなど,人の行き来も盛んです。
ペルーでは,1990年代以降安定した自由主義的経済政策が定着し,鉱業や漁業を中心とした伝統的産品の輸出増を背景に,中南米屈指の成長率(この10年の平均年率は6.4%)を記録すると共に,今日では国民の7割に達する中間層が内需を支える安定性に加え, 17の国・地域を結ぶ通商枠組のネットワークや未開発の鉱物資源,そして豊富な労働力といった発展性,そして中南米における貿易・投資の拠点として期待できる将来性を有します。日本はペルーとの間で,2011年に中南米ではメキシコ,チリに次いで経済連携協定(EPA)を締結しました。これを新たな軸として,両国間経済関係の一層の発展に努めていきたいと思います。
日本政府は,二国間の長年の友好関係を踏まえ,ペルーの経済社会開発と社会的包摂促進に資する経済技術協力を積極的に行ってきており,中南米諸国中,累計で最大の援助をペルーで展開してきました。現在は「経済社会インフラの整備と格差是正」,「環境保全」及び「防災対策」を重点分野として様々な協力を展開しており,これらの協力を踏まえて両国の関係が更に緊密になるものと期待しております。
日本とペルーの関係を語る上では,1899年に南米で初めてペルーに到着した日本人移民とその子孫の方々の御活躍も忘れるわけにはいきません。移住当初そして第二次世界大戦中の苦難を乗り越え,今や世界で第三の規模となる10万人を擁するペルー日系人社会の方々は,日ペルー友好の架け橋として様々な分野の第一線で活躍されています。
今後も,日本国大使館として,日本企業,日系人社会,JICA等政府機関の皆様の御協力を頂きながら,日ペルー二国間関係及び日本の皆様とペルーの皆様の友好関係の発展に尽力して参りたいと思います。
本ホームページや当大使館のフェイスブック・アカウントでも皆様のお役に立つ情報を提供して参りますので,御参考にしていただければ幸いです。
駐ペルー特命全権大使
株丹 達也