ペルー日系人協会(APJ)主催安倍総理御夫妻歓迎会におけるクニガミ会長挨拶(仮訳)
平成28年12月2日
(2016年11月19日(土) 於:日秘劇場)
安倍晋三日本国内閣総理大臣閣下
安倍昭恵令夫人
安倍内閣総理大臣閣下におかれては,APEC首脳会議で御多忙の中を,本日は,ペルー日系社会による歓迎会にお出でいただき,ペルー日系人協会を代表して心より感謝申し上げます。
1873年のペルーと日本の外交関係設立以降,1941年までの間に3万6千人以上の日本人移住者がペルーの地に渡り,彼らを迎え入れてくれたこの寛容な国を新たな定住の地としました。
当初,移住者達にとって困難な時期がありましたが,適応し,紆余曲折を経てこれを克服,進歩と発展を勝ち取りました。
その子孫である私たちは,父祖の足跡,払われた犠牲,そして受け継がれた教訓に深い尊敬の念を抱いており,彼らの習慣と伝統,私たちの模範となる価値観の維持・継承に努めてきました。これからも,私たちの子孫とペルーの発展に寄与するための規範として引き継いでいきたいと思います。
ペルーは,多様な文化と多くの民族を擁する国家であり,その中において日系人はペルー人であり,ペルー人としてのアイデンティティーを自覚しながらも,日本にルーツを持っていることに誇りを感じています。日系であることは,良きペルー人であることでもあります。
日本人のペルー移住から117年の歳月が経ちました。これからも新たな歴史が積み重ねられていきます。ペルーの日系社会には,それほど多くの子孫がいるわけではありませんが,私たちは一枚岩であり,また,その団結力をもって大きな力を生み出すことが可能であり,ペルーの発展の寄与に努めています。
ペルー日系社会は,日本政府や公的支援組織,企業,民間基金等がペルーの発展のため行ってきた,技術協力,研修,インフラ整備,投資面への援助と貢献に対し,深く感謝しています。
今回の総理のペルー訪問が成功裏に終わりますよう,そして引き続き日本を進歩と発展に導き,また,ペルーと日本の関係が一層強化されることを期待しております。
私たちは,ペルーと日本の友好関係強化のために,最大限の協力を惜しまない確固たる意思をここに表明します。
ありがとうございました。