2017年5月月例経済報告
平成29年6月20日
1 総論
最新のペルーの月例主要経済指標は,経済成長率0.17%(4月:前年同月比),リマ首都圏のインフレ率3.04%(5月までの一年間),対米ドル為替相場3.273(5月平均値),リマ首都圏の完全失業率6.2%(4月),財政収支2185百万ソルの赤字(5月),貿易収支66百万米ドルの黒字(4月)となった。
2 各論
(1)主要経済指標
ペルー中央準備銀行及び国家統計情報庁によれば,ペルーの主要経済指標は次のとおり。
ア 経済成長率
最新の経済成長率(GDP成長率)について,4月は0.17%(前年同月比)であった(5月分は未公表)。特に,農牧,製造業,建設等分野はマイナス成長である。








ク 対外累積債務
2017年3月末の対外債務累積総額は,75,045百万米ドルとなった。
最新のペルーの月例主要経済指標は,経済成長率0.17%(4月:前年同月比),リマ首都圏のインフレ率3.04%(5月までの一年間),対米ドル為替相場3.273(5月平均値),リマ首都圏の完全失業率6.2%(4月),財政収支2185百万ソルの赤字(5月),貿易収支66百万米ドルの黒字(4月)となった。
2 各論
(1)主要経済指標
ペルー中央準備銀行及び国家統計情報庁によれば,ペルーの主要経済指標は次のとおり。
ア 経済成長率
最新の経済成長率(GDP成長率)について,4月は0.17%(前年同月比)であった(5月分は未公表)。特に,農牧,製造業,建設等分野はマイナス成長である。
イ インフレ率
5月のリマ首都圏のインフレ率(消費者物価指数(前月比))は,▲0.42%となり,最近12か月(昨年6月~本年5月)の上昇率は,3.04%となった。
5月のリマ首都圏のインフレ率(消費者物価指数(前月比))は,▲0.42%となり,最近12か月(昨年6月~本年5月)の上昇率は,3.04%となった。
ウ 為替相場
5月の対米ドル為替相場の平均は3.273ソルであった。
5月の対米ドル為替相場の平均は3.273ソルであった。
エ 失業率
4月のリマ首都圏の完全失業率は6.2%であった。
4月のリマ首都圏の完全失業率は6.2%であった。
オ 財政収支
5月の中央政府の財政収支は,歳入が対前年同月比で0.8%減となった。歳出は,対前年同月比で13.3%増となった。全体では,プライマリーバランスは,1,623百万ソルの赤字となった。債務の利払いを含めると,2,185百万ソルの赤字となった。
5月の中央政府の財政収支は,歳入が対前年同月比で0.8%減となった。歳出は,対前年同月比で13.3%増となった。全体では,プライマリーバランスは,1,623百万ソルの赤字となった。債務の利払いを含めると,2,185百万ソルの赤字となった。
カ 貿易収支
4月の輸出額は,伝統産品(鉱物資源,魚粉,コーヒー等)が対前年同月比11.5%増,非伝統産品(アスパラガスなどの近代的農業産品,繊維製品,工業製品等)が0.8%増となり,全体では3,044百万米ドル(対前年同月比8.5%増)となった。主要輸出品目は銅,金,鉱油,鉛であった。
輸入額は,対前年同月比で消費財が9.8%増,中間財は26.7%増,資本財が14.3%減となり,全体で2,978百万米ドル(対前年同月比8.4%増)となった。この結果,貿易収支は,66百万米ドルの黒字となった。主要輸入品目は原油,ディーゼル,自動車(消費財では,自動車,テレビ,バイク)であった。
4月の輸出額は,伝統産品(鉱物資源,魚粉,コーヒー等)が対前年同月比11.5%増,非伝統産品(アスパラガスなどの近代的農業産品,繊維製品,工業製品等)が0.8%増となり,全体では3,044百万米ドル(対前年同月比8.5%増)となった。主要輸出品目は銅,金,鉱油,鉛であった。
輸入額は,対前年同月比で消費財が9.8%増,中間財は26.7%増,資本財が14.3%減となり,全体で2,978百万米ドル(対前年同月比8.4%増)となった。この結果,貿易収支は,66百万米ドルの黒字となった。主要輸入品目は原油,ディーゼル,自動車(消費財では,自動車,テレビ,バイク)であった。
キ 外貨準備高
5月末の外貨準備高は,63,414百万米ドルとなった。
5月末の外貨準備高は,63,414百万米ドルとなった。
ク 対外累積債務
2017年3月末の対外債務累積総額は,75,045百万米ドルとなった。
(注)上記表中の数値は今後修正される可能性あり。
(2)最近の主な出来事
・APEC貿易担当大臣会合に関するプレスリリース(5月22日)
ペルー通商観光省は,5月20日及び21日にベトナム・ハノイで開催されたAPEC貿易担当大臣会合に関するプレスリリースを発出した。フェレイロス通商観光大臣は,APECが引き続き非関税障壁の除去や貿易円滑化に努めることがペルーにとって最も重要と述べた。
また,フェレイロス同大臣は,APEC同会合の際,石原経済再生担当大臣及び園浦外務副大臣とそれぞれバイ会談を実施し,「特にアジア太平洋地域における通商統合を強化する政策とイニシアティブを引き続き推進していくことの重要性について議論した」と述べた。
・ペルー・オーストラリア間のFTA交渉の開始(5月24日)
ペルー通商観光省は,ペルー・オーストラリア間のFTA交渉開始,航空サービス協定署名,ワーキングホリデー協定署名についてプレスリリースを発出した。フェレイロス通商観光大臣は,このFTAにより,財,サービス及び投資における通商関係が強化され,アジア太平洋とラテンアメリカの統合が促進されるだろうと述べた。第一回FTA交渉会合は7月リマで開催。
・農業灌漑省,国内乳製品の調査へ(6月5日)
ペルー農業灌漑省は,食品ホールディングカンパニー・Gloria社製の牛乳「Pura Vida」に関し,当該製品の内容物は牛乳の基準を満たしていないとのパナマ政府当局からの指摘を受け,国家競争・知的所有権保護庁(INDECOPI)に対して速やかにしかるべき調査を実施するように要請したことを発表し,食品表示偽称の疑惑があると批難した。報道によれば,当国乳製品市場シェアの45%はGloria社が占めており,うち11%は今般指摘のあった「Pura Vida」。
・APEC貿易担当大臣会合に関するプレスリリース(5月22日)
ペルー通商観光省は,5月20日及び21日にベトナム・ハノイで開催されたAPEC貿易担当大臣会合に関するプレスリリースを発出した。フェレイロス通商観光大臣は,APECが引き続き非関税障壁の除去や貿易円滑化に努めることがペルーにとって最も重要と述べた。
また,フェレイロス同大臣は,APEC同会合の際,石原経済再生担当大臣及び園浦外務副大臣とそれぞれバイ会談を実施し,「特にアジア太平洋地域における通商統合を強化する政策とイニシアティブを引き続き推進していくことの重要性について議論した」と述べた。
・ペルー・オーストラリア間のFTA交渉の開始(5月24日)
ペルー通商観光省は,ペルー・オーストラリア間のFTA交渉開始,航空サービス協定署名,ワーキングホリデー協定署名についてプレスリリースを発出した。フェレイロス通商観光大臣は,このFTAにより,財,サービス及び投資における通商関係が強化され,アジア太平洋とラテンアメリカの統合が促進されるだろうと述べた。第一回FTA交渉会合は7月リマで開催。
・農業灌漑省,国内乳製品の調査へ(6月5日)
ペルー農業灌漑省は,食品ホールディングカンパニー・Gloria社製の牛乳「Pura Vida」に関し,当該製品の内容物は牛乳の基準を満たしていないとのパナマ政府当局からの指摘を受け,国家競争・知的所有権保護庁(INDECOPI)に対して速やかにしかるべき調査を実施するように要請したことを発表し,食品表示偽称の疑惑があると批難した。報道によれば,当国乳製品市場シェアの45%はGloria社が占めており,うち11%は今般指摘のあった「Pura Vida」。
(了)