ペルーの経済情勢(2017年7月)
平成29年8月24日
1 総論
最新のペルーの月例主要経済指標は,経済成長率3.39%(5月:前年同月比),リマ首都圏のインフレ率2.85%(7月までの一年間),対米ドル為替相場3.249ソル(7月平均値),リマ首都圏の完全失業率8.0%(6月),財政収支3119百万ソルの赤字(7月),貿易収支582百万米ドルの黒字(6月)となった。
2 各論
(1)主要経済指標
ペルー中央準備銀行及び国家統計情報庁によれば,ペルーの主要経済指標は次のとおり。
ア 経済成長率
最新の経済成長率(GDP成長率)について,ここ数か月停滞していたが,5月は3.39%(前年同月比)となり(6月分は未公表),漁業分野を中心に経済成長率に改善の傾向が見られる。


イ インフレ率
7月のリマ首都圏のインフレ率(消費者物価指数(前月比))は,0.20%となり,最近12か月(昨年8月~本年7月)の上昇率は,2.85%となった。



エ 失業率
6月のリマ首都圏の完全失業率は8.0%であった。

オ 財政収支
7月の中央政府の財政収支は,歳入が対前年同月比で9.8%増となった。歳出は,対前年同月比で5.5%減となった。全体では,プライマリーバランスは,2,750百万ソルの赤字となった。債務の利払いを含めると,3,119百万ソルの赤字となった。

カ 貿易収支
6月の輸出額は,伝統産品(鉱物資源,魚粉,コーヒー等)が対前年同月比44.2%増,非伝統産品(アスパラガスなどの近代的農業産品,繊維製品,工業製品等)が13.1%増となり,全体では3,649百万米ドル(対前年同月比35.0%増)となった。主要輸出品目は銅,金,鉱油,鉛であった。
輸入額は,対前年同月比で消費財が13.9%増,中間財は5.1%増,資本財が2.0%増となり,全体で3,067百万米ドル(対前年同月比6.2%増)となった。この結果,貿易収支は,582百万米ドルの黒字となった。主要輸入品目は原油,ディーゼル,自動車(消費財では,自動車,テレビ,バイク)であった。


最新のペルーの月例主要経済指標は,経済成長率3.39%(5月:前年同月比),リマ首都圏のインフレ率2.85%(7月までの一年間),対米ドル為替相場3.249ソル(7月平均値),リマ首都圏の完全失業率8.0%(6月),財政収支3119百万ソルの赤字(7月),貿易収支582百万米ドルの黒字(6月)となった。
2 各論
(1)主要経済指標
ペルー中央準備銀行及び国家統計情報庁によれば,ペルーの主要経済指標は次のとおり。
ア 経済成長率
最新の経済成長率(GDP成長率)について,ここ数か月停滞していたが,5月は3.39%(前年同月比)となり(6月分は未公表),漁業分野を中心に経済成長率に改善の傾向が見られる。
イ インフレ率
7月のリマ首都圏のインフレ率(消費者物価指数(前月比))は,0.20%となり,最近12か月(昨年8月~本年7月)の上昇率は,2.85%となった。
ウ 為替相場
7月の対米ドル為替相場の平均は3.249ソルであった。
7月の対米ドル為替相場の平均は3.249ソルであった。
エ 失業率
6月のリマ首都圏の完全失業率は8.0%であった。
オ 財政収支
7月の中央政府の財政収支は,歳入が対前年同月比で9.8%増となった。歳出は,対前年同月比で5.5%減となった。全体では,プライマリーバランスは,2,750百万ソルの赤字となった。債務の利払いを含めると,3,119百万ソルの赤字となった。
カ 貿易収支
6月の輸出額は,伝統産品(鉱物資源,魚粉,コーヒー等)が対前年同月比44.2%増,非伝統産品(アスパラガスなどの近代的農業産品,繊維製品,工業製品等)が13.1%増となり,全体では3,649百万米ドル(対前年同月比35.0%増)となった。主要輸出品目は銅,金,鉱油,鉛であった。
輸入額は,対前年同月比で消費財が13.9%増,中間財は5.1%増,資本財が2.0%増となり,全体で3,067百万米ドル(対前年同月比6.2%増)となった。この結果,貿易収支は,582百万米ドルの黒字となった。主要輸入品目は原油,ディーゼル,自動車(消費財では,自動車,テレビ,バイク)であった。
キ 外貨準備高
7月末の外貨準備高は,63,050百万米ドルとなった。
ク 対外累積債務
2017年3月末の対外債務累積総額は,75,045百万米ドルと なった。

(2)最近の主な出来事
・第1期アンチョビ漁,結果は良好(8月3日)
オラエチェア生産大臣は,本年第1期の加工用アンチョビの水揚量は237万2098トンであったと発表した。これは今年ペルーの中北部海域の漁獲割当量の85.85%を占めており,海域環境が資源に好影響を与えた他,GDPの成長にも好影響を与えたと述べた。
・ペルー・インドの通商協定締結に向けた第1回交渉会合の開催(8月11日)
通商観光省は,ペルー及びインド両政府が通商協定締結へ向けた第1回交渉会合を成功裏に終了したと発表した。ニューデリーで8月8日から11日まで行われた今次会合では,市場アクセス,原産地規則,衛生植物検疫措置,貿易の技術的障壁,貿易保護,サービス,人の移動,投資,税関,貿易円滑化,協力,組織的事項に関して,技術グループが議論した。
7月末の外貨準備高は,63,050百万米ドルとなった。
ク 対外累積債務
2017年3月末の対外債務累積総額は,75,045百万米ドルと なった。
(注)上記表中の数値は今後修正される可能性あり。
(2)最近の主な出来事
・第1期アンチョビ漁,結果は良好(8月3日)
オラエチェア生産大臣は,本年第1期の加工用アンチョビの水揚量は237万2098トンであったと発表した。これは今年ペルーの中北部海域の漁獲割当量の85.85%を占めており,海域環境が資源に好影響を与えた他,GDPの成長にも好影響を与えたと述べた。
・ペルー・インドの通商協定締結に向けた第1回交渉会合の開催(8月11日)
通商観光省は,ペルー及びインド両政府が通商協定締結へ向けた第1回交渉会合を成功裏に終了したと発表した。ニューデリーで8月8日から11日まで行われた今次会合では,市場アクセス,原産地規則,衛生植物検疫措置,貿易の技術的障壁,貿易保護,サービス,人の移動,投資,税関,貿易円滑化,協力,組織的事項に関して,技術グループが議論した。
(了)