ペルーの経済情勢(2017年12月)
平成30年1月19日
1 総論
最新のペルーの月例主要経済指標は,経済成長率1.78%(11月:前年同月比),リマ首都圏のインフレ率1.36%(12月までの一年間),対米ドル為替相場3.247ソル(12月平均値),リマ首都圏の完全失業率5.9%(10月),財政収支8,278百万ソルの赤字(12月),貿易収支588百万米ドルの黒字(11月)となった。
2 各論
(1)主要経済指標
ペルー中央準備銀行及び国家統計情報庁によれば,ペルーの主要経済指標は次のとおり。
ア 経済成長率
最新の経済成長率(GDP成長率)について,11月は主に漁業分野の成長率低迷が見られる一方,建設及び通信分野等の成長により,全体としてGDP成長率は1.78%(前年同月比)となった(12月分は未公表)。


イ インフレ率
12月のリマ首都圏のインフレ率(消費者物価指数(前月比))は,0.16%となり,最近12か月(昨年1月~12月)の上昇率は,1.36%となった。

ウ 為替相場
12月の対米ドル為替相場の平均は3.247ソルであった。

エ 失業率
10月のリマ首都圏の完全失業率は5.9%であった。

オ 財政収支
12月の中央政府の財政収支は,歳入が対前年同月比で12.4%増となった。歳出は,対前年同月比で14.2%増となった。全体では,プライマリーバランスは,8,179百万ソルの赤字となった。債務の利払いを含めると,8,278百万ソルの赤字となった。

カ 貿易収支
11月の輸出額は,伝統産品(鉱物資源,魚粉,コーヒー等)が対前年同月比28.7%増,非伝統産品(アスパラガスなどの近代的農業産品,繊維製品,工業製品等)が4.2%増となり,全体では4,111百万米ドル(対前年同月比21.4%増)となった。主要輸出品目は銅,金,鉱油,鉛であった。
輸入額は,対前年同月比で消費財が8.1%増,中間財は24.3%増,資本財が14.3%増となり,全体で3,524百万米ドル(対前年同月比16.8%増)となった。この結果,貿易収支は,588百万米ドルの黒字となった。主要輸入品目は原油,ディーゼル,自動車(消費財では,自動車,テレビ,バイク)であった。


最新のペルーの月例主要経済指標は,経済成長率1.78%(11月:前年同月比),リマ首都圏のインフレ率1.36%(12月までの一年間),対米ドル為替相場3.247ソル(12月平均値),リマ首都圏の完全失業率5.9%(10月),財政収支8,278百万ソルの赤字(12月),貿易収支588百万米ドルの黒字(11月)となった。
2 各論
(1)主要経済指標
ペルー中央準備銀行及び国家統計情報庁によれば,ペルーの主要経済指標は次のとおり。
ア 経済成長率
最新の経済成長率(GDP成長率)について,11月は主に漁業分野の成長率低迷が見られる一方,建設及び通信分野等の成長により,全体としてGDP成長率は1.78%(前年同月比)となった(12月分は未公表)。
イ インフレ率
12月のリマ首都圏のインフレ率(消費者物価指数(前月比))は,0.16%となり,最近12か月(昨年1月~12月)の上昇率は,1.36%となった。
ウ 為替相場
12月の対米ドル為替相場の平均は3.247ソルであった。
エ 失業率
10月のリマ首都圏の完全失業率は5.9%であった。
オ 財政収支
12月の中央政府の財政収支は,歳入が対前年同月比で12.4%増となった。歳出は,対前年同月比で14.2%増となった。全体では,プライマリーバランスは,8,179百万ソルの赤字となった。債務の利払いを含めると,8,278百万ソルの赤字となった。
カ 貿易収支
11月の輸出額は,伝統産品(鉱物資源,魚粉,コーヒー等)が対前年同月比28.7%増,非伝統産品(アスパラガスなどの近代的農業産品,繊維製品,工業製品等)が4.2%増となり,全体では4,111百万米ドル(対前年同月比21.4%増)となった。主要輸出品目は銅,金,鉱油,鉛であった。
輸入額は,対前年同月比で消費財が8.1%増,中間財は24.3%増,資本財が14.3%増となり,全体で3,524百万米ドル(対前年同月比16.8%増)となった。この結果,貿易収支は,588百万米ドルの黒字となった。主要輸入品目は原油,ディーゼル,自動車(消費財では,自動車,テレビ,バイク)であった。
キ 外貨準備高
12月末の外貨準備高は,63,621百万米ドルとなった。

ク 対外累積債務
2017年9月末の対外債務累積総額は,80,200百万米ドルとなった。

(2)最近の主な出来事
・経済財政省,2018年の課題は経済改革と財政管理(1月9日)
クーパー経済財政大臣は,経済財政省が掲げる本年度の2大目標は経済改革及び財政管理と述べ,本年度GDP成長率目標の4%達成へ向けては,公共投資事業予算の着実な実施が求められると述べた。
・ペルー中央準備銀行は政策金利を3.00%に下方修正(1月11日)
ペルー中央準備銀行(BCRP)は,インフレ率の低下を考慮し,政策金利を3.00%に下方修正することを発表した。BCRPは,2018年前半はしばらくインフレ率の低下は継続傾向であると予測していると述べ、本年中は政策金利の目標範囲(1%から3%)内が維持される見通しとの見解を述べた。
12月末の外貨準備高は,63,621百万米ドルとなった。
ク 対外累積債務
2017年9月末の対外債務累積総額は,80,200百万米ドルとなった。
(注)上記表中の数値は今後修正される可能性あり。
(2)最近の主な出来事
・経済財政省,2018年の課題は経済改革と財政管理(1月9日)
クーパー経済財政大臣は,経済財政省が掲げる本年度の2大目標は経済改革及び財政管理と述べ,本年度GDP成長率目標の4%達成へ向けては,公共投資事業予算の着実な実施が求められると述べた。
・ペルー中央準備銀行は政策金利を3.00%に下方修正(1月11日)
ペルー中央準備銀行(BCRP)は,インフレ率の低下を考慮し,政策金利を3.00%に下方修正することを発表した。BCRPは,2018年前半はしばらくインフレ率の低下は継続傾向であると予測していると述べ、本年中は政策金利の目標範囲(1%から3%)内が維持される見通しとの見解を述べた。