ペルーの政治情勢 1月
平成30年2月14日
ペルー政治情勢 2018年
【概要】
(内政)
●内閣改造が行われ外務大臣を含む9大臣が交代した。
●オデブレヒト社がペルーの大統領候補・政治家全員に支援を行っていたと大きく報じられた。
●ケンジ・フジモリ人民勢力党(FP)を含む10名のFP議員がFP会派を離脱した。
(外交)
●フランシスコ・ローマ法王がペルーを訪問した。
●中国・CELAC閣僚会合がチリにおいて行われ,同会合にアルホビン外相が出席するとともに,王毅中国外交部長と会談した。
●チリにおいてベネズエラ情勢に関する第4回「リマ・グループ」会合が開催された。
●レデスマ・前カラカス大市長がペルーを訪問し,クチンスキー大統領と会談した。
【本文】
1 内政
(1)内閣改造
ア 3日,ニエト国防大臣が辞表を提出した。同大臣はフジモリ元大統領に対する恩赦に反対の立場であったとされ,年末の段階で辞任の意向が報じられていた。
イ 9日,9大臣の交代が発表され,宣誓式が行われた。本件内閣改造は昨年末にクチンスキー大統領が「和解のための組閣」として示唆していたもの。報じられていた人民勢力党(FP)からの入閣はなかった。
今般の人事異動は以下のとおり。
外務省
(新任)カイェターナ・アルホビン (Cayetana Aljovin)
(前任)リカルド・ルナ(Ricardo Luna)
国防省
(新任)ホルヘ・キシク(Jorge Kisic)
(前任)ホルヘ・ニエト(Jorge Nieto)
保健省
(新任)アベル・サリーナス(Abel Salinas)
(前任)エンリケ・メンドーサ(Enrique Mendoza)
農業灌漑省
(新任)ホセ・アリスタ(Jose Arista)
(前任)ホセ・エルナンデス(Jose Hernandez)
労働雇用促進省
(新任)ハビエル・バレーダ(Javier Barreda)
(前任)アルフォンソ・グラードス(Alfonso Glados)
生産省
(新任)リーネケ・ショル(Lieneke Schol)
(前任)ペドロ・オラエチェア(Pedro Olaechea)
エネルギー鉱山省
(新任)アンヘラ・グロスハイム(Angela Grossheim)
(前任)カイェターナ・アルホビン(Cayetana Aljovin)
文化省
(新任)アレハンドロ・ネイラ(Alejandro Neyra)
(前任)サルバドール・デル・ソラール(Salvador Del Solar)
開発社会包摂省
(新任)ホルヘ・メレンデス(Jorge Melendez)
(前任)フィオレラ・モリネリ(Fiorella Molinelli)
(2)汚職問題
昨年ペルー検察庁がオデブレヒト社の前社長マルセロ・オデブレヒト氏に対して行った事情聴取に関し,同氏がペルーの有力大統領候補・政治家全員に対し支援を行ったと証言したことが大きく報じられた。
(3)国会の動向
31日,ケンジ・フジモリ人民勢力党(FP)を含む10名のFP議員がFP会派を離脱すると発表した。ケンジ議員ら10名が離脱したことで,FPは71議席から61議席となり,国会過半数を失った。
(4)クチンスキー大統領支持率(特記ない限り括弧内は前月数値)
ア ダトゥム社:5~9日実施,全国(対象1200名),誤差±2.8%,信頼度95%
支持:20%(27%) 不支持:75%(67%)
イ イプソス社:10~12日実施,全国(対象1271名),誤差±2.7%,信頼度95%
支持:23%(25%) 不支持:70%(68%)
ウ GfK社:22~24日実施,全国(対象1293名)誤差±2.7%,信頼度95%
支持:19%(22%) 不支持:79%(72%)
2 外交
(1)18~21日,フランシスコ・ローマ法王がペルーを訪問した。
(2)中国・CELAC閣僚会合がチリにおいて行われ,同会合にアルホビン外相が出席するとともに,王毅中国外交部長と会談した。
(3)23日,チリにおいてベネズエラ情勢に関する第4回「リマ・グループ」会合が開催された。
(4)25日,レデスマ・前カラカス大市長がペルーを訪問し,クチンスキー大統領と会談した。
【概要】
(内政)
●内閣改造が行われ外務大臣を含む9大臣が交代した。
●オデブレヒト社がペルーの大統領候補・政治家全員に支援を行っていたと大きく報じられた。
●ケンジ・フジモリ人民勢力党(FP)を含む10名のFP議員がFP会派を離脱した。
(外交)
●フランシスコ・ローマ法王がペルーを訪問した。
●中国・CELAC閣僚会合がチリにおいて行われ,同会合にアルホビン外相が出席するとともに,王毅中国外交部長と会談した。
●チリにおいてベネズエラ情勢に関する第4回「リマ・グループ」会合が開催された。
●レデスマ・前カラカス大市長がペルーを訪問し,クチンスキー大統領と会談した。
【本文】
1 内政
(1)内閣改造
ア 3日,ニエト国防大臣が辞表を提出した。同大臣はフジモリ元大統領に対する恩赦に反対の立場であったとされ,年末の段階で辞任の意向が報じられていた。
イ 9日,9大臣の交代が発表され,宣誓式が行われた。本件内閣改造は昨年末にクチンスキー大統領が「和解のための組閣」として示唆していたもの。報じられていた人民勢力党(FP)からの入閣はなかった。
今般の人事異動は以下のとおり。
外務省
(新任)カイェターナ・アルホビン (Cayetana Aljovin)
(前任)リカルド・ルナ(Ricardo Luna)
国防省
(新任)ホルヘ・キシク(Jorge Kisic)
(前任)ホルヘ・ニエト(Jorge Nieto)
保健省
(新任)アベル・サリーナス(Abel Salinas)
(前任)エンリケ・メンドーサ(Enrique Mendoza)
農業灌漑省
(新任)ホセ・アリスタ(Jose Arista)
(前任)ホセ・エルナンデス(Jose Hernandez)
労働雇用促進省
(新任)ハビエル・バレーダ(Javier Barreda)
(前任)アルフォンソ・グラードス(Alfonso Glados)
生産省
(新任)リーネケ・ショル(Lieneke Schol)
(前任)ペドロ・オラエチェア(Pedro Olaechea)
エネルギー鉱山省
(新任)アンヘラ・グロスハイム(Angela Grossheim)
(前任)カイェターナ・アルホビン(Cayetana Aljovin)
文化省
(新任)アレハンドロ・ネイラ(Alejandro Neyra)
(前任)サルバドール・デル・ソラール(Salvador Del Solar)
開発社会包摂省
(新任)ホルヘ・メレンデス(Jorge Melendez)
(前任)フィオレラ・モリネリ(Fiorella Molinelli)
(2)汚職問題
昨年ペルー検察庁がオデブレヒト社の前社長マルセロ・オデブレヒト氏に対して行った事情聴取に関し,同氏がペルーの有力大統領候補・政治家全員に対し支援を行ったと証言したことが大きく報じられた。
(3)国会の動向
31日,ケンジ・フジモリ人民勢力党(FP)を含む10名のFP議員がFP会派を離脱すると発表した。ケンジ議員ら10名が離脱したことで,FPは71議席から61議席となり,国会過半数を失った。
(4)クチンスキー大統領支持率(特記ない限り括弧内は前月数値)
ア ダトゥム社:5~9日実施,全国(対象1200名),誤差±2.8%,信頼度95%
支持:20%(27%) 不支持:75%(67%)
イ イプソス社:10~12日実施,全国(対象1271名),誤差±2.7%,信頼度95%
支持:23%(25%) 不支持:70%(68%)
ウ GfK社:22~24日実施,全国(対象1293名)誤差±2.7%,信頼度95%
支持:19%(22%) 不支持:79%(72%)
2 外交
(1)18~21日,フランシスコ・ローマ法王がペルーを訪問した。
(2)中国・CELAC閣僚会合がチリにおいて行われ,同会合にアルホビン外相が出席するとともに,王毅中国外交部長と会談した。
(3)23日,チリにおいてベネズエラ情勢に関する第4回「リマ・グループ」会合が開催された。
(4)25日,レデスマ・前カラカス大市長がペルーを訪問し,クチンスキー大統領と会談した。