ペルー安全対策情報(邦人被害例等)(2018年10~12月分)

平成31年1月7日
在ペルー日本国大使館

1 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)全般
 リマ市・カヤオ市を中心に依然として強盗,窃盗の被害が昼夜を問わず多発している。信号待ちの車両の窓ガラスを割って車内の荷物を持ち去る「窓割り強盗」や,通行中の歩行者のバッグ等所持品を狙った「路上強盗(ラケテオ)」,「ひったくり」,営業中のレストラン等に押し入る「レストラン強盗」等の発生のほか,外国人観光客を狙った路上強盗も発生している。また,強盗被害に遭った被害者(ペルー人)が抵抗したことにより殺害される事件も頻繁に発生していることから,万一,強盗被害に遭った場合は抵抗することなく,身の安全を優先することが肝要である。
(2)邦人被害例
 10月~12月の間,当館で把握している邦人被害例なし。
(3)その他外国人被害例
 ア (強姦未遂)10月9日(火)未明,ドイツ人女性観光客がリマ市バランコ区の海水浴場で強姦未遂にあった。
 イ (拳銃強盗)10月10月(水)夜,イタリア人夫妻がリマ空港の外でタクシーに乗車し,リマ市スルキジョ区にある親戚宅の玄関前で荷物を下ろしていたところ,拳銃で武装した男女3人組に襲われ,荷物等を奪われた。
 ウ (拳銃強盗)12月下旬,米国人男性が,イカ州ピスコ郡の中心街にある銀行で現金を下ろした後,同郡サン・アンドレ区で乗り合いバスから降車して自宅に向け歩いていたところ,オートバイに乗った武装した二人組に襲われた。米国人男性が抵抗する様子を示したところ,強盗の一人に腹部を銃撃され負傷し,所持していた多額の現金を奪われた。
  
2 テロ・爆弾事件発生状況
 アプリマック・エネ・マンタロ川渓谷(VRAEM)地域の一部地域では,引き続きテロリストと治安部隊との衝突が度々発生しており,非常事態宣言が延長されている。
 また,過去にはリマ市内で,目的不明なるも,手榴弾を路上に置き去る事案が発生していることから,不審物を発見した際は決して近づいたり触ったりすることなく,速やかに警察に通報し処理を委ねることが肝要である。

3 誘拐・脅迫事件発生状況
 ペルーではリマ市を含む各地で,年少者を誘拐し親に身代金を要求する事案が発生しており,犯人は逮捕されているが,模倣犯には警戒する必要がある。
 また,建設関連業者等に対してみかじめ料等を求める脅迫,恐喝,殺人事件が発生している。