ワヌコ州・パスコ州における非常事態宣言(組織犯罪対策)

平成31年3月29日
在ペルー日本国大使館

 ワヌコ州プエルトインカ郡,パスコ州オクサパンパ郡の一部の地域に対し,組織犯罪対策のため,3月28日から60日間(5月26日まで)の非常事態宣言が発出されました。

1 ペルー政府は,3月28日付け官報にて,麻薬密輸・違法鉱山・テロ・誘拐・殺人・違法伐採を要因とする組織犯罪対策のため,ワヌコ州プエルトインカ郡プエルトインカ町,トウルナビスタ町,ユヤピチス町,コドデルポソス町,オノリア町,パスコ州オクサパンパ郡コンスティトゥシオン町,パルカス町,プエルトベルムデス町に対し,3月28日から60日間(5月26日まで)の非常事態宣言を発出しました。

2 同宣言の発出により,当該地域では警察と軍が治安対策にあたり,同期間中,人身の自由,住居の不可侵,集会の自由及び通行の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。

3 同地域は,麻薬の原料となるコカの栽培や麻薬の密造が行われていると見られています。通常の観光ルートからは離れておりますが,同地域へ渡航・滞在を予定される方,及び既に滞在中の方は,報道等により,最新の情報の入手に努めるとともに,不測の事態に巻き込まれることがないよう十分に注意してください。