ロレト州プトゥマヨ郡に対する非常事態宣言の延長

令和元年5月2日
在ペルー日本国大使館

 1 ペルー政府は,4月28日付官報にて,ロレト州プトゥマヨ郡(コロンビアとの国境地帯)に対する治安対策のため発出されている非常事態宣
 言を,4月30日から60日間(6月28日まで)延長しました。

2 同宣言により,当該地域では同期間中,人身の自由,住居不可侵,集会及び通行の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限さ
 れます。

3 コロンビアと国境を接する同地域は,組織犯罪による麻薬密輸ルートになっており,元FARC(コロンビア革命軍)の活動も確認されていま
 す。麻薬・武器の密輸,テロ,違法鉱山事件等が発生しており,2018年11月には大規模な取り締まり作戦が実施されましたが,コロンビア
 国境のプトゥマヨ川をパトロール中の海軍警備艇が武装グループから銃撃を受け,兵士3名が負傷する事件が発生しました。ペルー政府は
 これらの状況を踏まえ,2018 年11月29日から本年1月27日までの間,また,3月1日から4月29日までの間,同地域に対し非常事態宣言を
 発出していました。

4 日本国外務省はこれまでも同地域に対し,「危険情報レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出し,注意喚起を行って
 います。コロンビアと国境を接する地域は,犯罪組織による麻薬密輸ルートになっており,また,コロンビアのゲリラ組織の影響力が強いこ 
 とから,不用意に同地域に立ち入れば,襲撃,誘拐といった不測の事態に巻き込まれる危険性があります。
 つきましては,上記情勢に留意の上,同地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には,報道等により最新の
 情報の入手に努め,特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。