ペルーにおけるジカウイルス感染症およびデング熱に対する衛生学的緊急事態宣言の発出

在ペルー日本国大使館

・ペルー保健省は, カハマルカ州ハエン郡におけるジカウイルス感染症およびデング熱患者の増加を受けて,同地域に対して衛生学的緊急事態宣言を発出しました。

1 8月1日,当国保健省は,カハマルカ州ハエン郡におけるジカウイルス感染症およびデング熱患者の増加を受けて,ハエン郡ハエン町及びベリャビスタ町に対して緊急事態宣言を発出しました。
同日付の発表によると,同地域において今年に入って第25週(6月17日~23日)までに,289人のジカ熱患者,及び,1,124人のデング熱患者が報告されているとのことです(全国においては第28週(7月8日~14日)までに,ジカウイルス感染症患者1,282人,デング熱患者7,689人が報告されています。)
 同地区は観光地であるチャチャポヤス市への玄関空港が位置しており,同空港からほど近い地域で流行が発生した模様です。

2 ジカウイルス感染症は,ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される感染症です。また,性交渉による感染や母子感染もあります。蚊に刺された後,2日~12日後(多くは2日~7日後)に発熱(37.2~38℃程),発疹の出現,目の充血(結膜炎),筋肉痛,関節痛,倦怠感などの症状が出ます。これらの症状は軽く,2~7日続いて治まります。また,感染しても症状が出ないこともあります。発症した後,神経障害(ギラン・バレー症候群)の後遺症や,妊婦に感染すると胎児に障害(小頭症)が出現する可能性があります。
一方,デング熱もジカ熱と同じく,ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される感染症です。感染をすると4~7日間の潜伏期間を経て,高熱(38~40度)・頭痛・眼の奥の痛み・関節痛・筋肉痛・発疹などが出現し,1週間ほどで回復しますが,ときに出血傾向を伴い重症化することがあります。

3 妊婦及び妊娠の可能性がある方については,流行地への渡航を控えることを強くお勧めします。また,やむを得ず流行地域に渡航される方は,虫除け剤の塗布や肌の露出を避けるなど防蚊対策を徹底してください。また,発熱等体調不良がある場合は,早めに医療機関を受診してください。

○参考情報: 
厚生労働省 感染症についての情報「ジカウイルス感染症について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
厚生労働省検疫所(FORTH) 感染症についての情報「デング熱」
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
国立感染症研究所 「デング熱」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ta/dengue.html