ペルー海外安全対策情報(2019年10月~12月:邦人被害例等)

2020/1/7
在ペルー日本国大使館

1 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)全般
リマ市・カヤオ市を中心に依然として強盗,窃盗の被害が昼夜を問わず多発している。リマ国際空港到着後,旅行者の跡をつけ自宅前等で襲う強盗(「マルカ」)が発生しており,特に高級腕時計の所持者をターゲットにしたものが発生している。
また,信号待ちの車両の窓ガラスを割って車内の荷物を持ち去る「窓割り強盗」や,通行中の歩行者のバッグ等所持品を狙った「路上強盗(「ラケテオ」)」,「ひったくり」,営業中のレストラン等に押し入る「レストラン強盗」等の発生のほか,外国人観光客を狙った路上強盗も発生しているが,特に,年末年始は,観光客やクリスマス前の買い物客を狙った強盗・スリ・置き引き等の犯罪被害が大幅に増加する傾向にある。強盗被害に遭ったペルー人被害者が抵抗する姿勢を僅かに示したことにより殺害される事件も頻繁に発生していることから,万一,強盗被害に遭った場合は抵抗することなく,身の安全を優先することが肝要である。

(2)邦人被害例
ア(窃盗:スリ)10月30日(水)午後6時頃,邦人女性が,クスコ空港(アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港)の出入り口付近にて,空港の係員のような服装をしたペルー人男性に「あなたに足を踏まれた」と話しかけられ,2分ほどその話を聞いていたところ,その後,肩からかけていたバッグに入れていたパスポート・現金(10万円程度)・その他貴重品等が入ったポーチがなくなっていることに気がついた。
イ(窃盗:置き引き)11月20日(水)午後1時頃,観光ツアーでイカ州イカ市を訪問していた邦人男性が,他のツアー参加者とレストランで昼食をとっていたところ,自席の右側の床の上に置いていたパスポート等の貴重品を入れたショルダーバックが,別のバッグにすり替えられていることに気がついた。後ほど被害者が,レストランの監視カメラで確認したところ,自席の後方の座席に着席していた2人組の男性が同じようなバッグにすり替えるようにして盗難していたことが判明。
ウ(窃盗:置き引き)10月27日(日)午前7時30分頃,邦人女性が,観光ツアーでマドレ・デ・ディオス州プエル・マルドナド市を訪れ,メルカド(市場)でツアーガイドとともに食事をとり,その会計をしようとした際に,店員から法外な値段を請求された。請求金額の明細を確認している間に,机に置いていた携帯電話がなくなっていた。
エ(窃盗:置き引き)12月19日(木)午後7時頃,邦人男性が,イカ市のバスターミナル(CIVA社)にて,大きいリュックを床に置き,その上に座り,1時間出発が遅れているクスコ行きのバスを待っていた。左右両脇には荷物を置き,隣には友人が座り,携帯電話を操作していた。同男性のところにCIVA社の係員と思われる者が前方から近づき,「荷物に気をつけて」と注意したので,両脇の荷物に手をかけたが,そのうち手を放し,携帯電話を操作し始めた。注意されてから約3分経ち,搭乗のアナウンスがあったので,荷物を持って立ち上がろうとしたところ,左側に置いていた旅券・クレジットカード等を入れたリュックがないことに気が付いた。

(3)その他外国人犯罪含む犯罪被害例等
ア(強盗)11月4日(月)の夜,リマ市バランコ区にて,韓国人の旅行客がホテルの入り口で喫煙をしていたところ,複数の強盗に襲撃され頭部を殴打された上で,所持品を持ち去られた。
イ(拳銃強盗) 12月6日夜,リマ市サン・イシドロ区ハビエル・プラド通り第13ブロックにおいて強盗が発生。被害者は自家用車を運転中のところ,バイクを使用した男性2人組から銃撃され金の腕輪と腕時計を盗まれた。その約20分後,リマ市ミラフローレス区で住民がリュックサックを盗まれる事件が発生し,銃撃戦の末に犯人は逮捕された。前者と後者は同一人物であることが判明し,調べに対して,上記二つの事件を含めて24時間以内に12件の強盗を行ったことを認めた。

(4)第三国での邦人被害例
(恐喝被害)10月11日(水)11時頃,邦人男性がリマから成田に向かう途中,乗り換えのために立ち寄ったメキシコシティの空港で, 空港の職員を装った者達に300米ドルを脅し取られた。空港の職員を装った者が,「成田行きの飛行機の場所まで案内する」と被害者を車に乗せ,別のターミナルまで連れて行き,500ペソ(26米ドル相当)を要求,被害者は米ドルしか持ち合わせておらず,車の運転手に150米ドル渡したところ,空港の職員を装った者にも150米ドル支払うよう要求され,合わせて300米ドルを脅し取られた。

2 テロ・爆弾事件発生状況
アプリマック・エネ・マンタロ川渓谷(VRAEM)地域の一部地域では,引き続き武装組織と治安部隊との衝突が度々発生しており,非常事態宣言が延長されている。
また,過去にはリマ市内で,目的不明なるも,手榴弾を路上に置き去る事案が発生していることから,不審物を発見した際は決して近づいたり触ったりすることなく,速やかに警察に通報し処理を委ねることが肝要である。

3 誘拐・脅迫事件発生状況
ペルーではリマ市を含む各地で,年少者被害の誘拐や, ATMから現金を引き下ろさせる目的の誘拐強盗(短時間誘拐)の発生が増加傾向にある。
また,建設関連業者等に対してみかじめ料等を求める脅迫,恐喝,殺人事件が発生している。普段からパターン化した行動を避け, 犯人に行動を予知されないようにすることが肝要である。