1月のペルー内政と外交の主な動きは以下のとおり。
令和3年2月4日
【概要】
●27日、ペルー政府は、1月31日から2月14日の期間の社会的隔離措置を決定した。
●31日、サガスティ大統領は、中国シノファーム社製ワクチンの初回分(百万回分)が2月9日にペルーに到着する旨を発表した。
【本文】
1 内政
(1)新型コロナウイルスを巡る状況
ア 各種措置他
(ア)27日、ペルー政府は国家緊急事態宣言を2月1日から28日まで延長した。また、1月31日から2月28日まで、欧州、南アフリカ及びブラジル(※今次最高令の公布からブラジルが含まれることとなった)からの渡航、またはこれらの地域で乗り継ぎを行った非居住外国人のペルー入国が禁止された。また、4段階の国内感染警戒レベルのうち、リマ市を含む10地域が「感染警戒レベルが極度に高い地域」に指定され、同地域は1月31日から2月14日の期間、社会的隔離措置が終日適用されることとなった。
(イ)27日、ペルー政府は新型コロナウイルスの流行の第二波に立ち向かうために、社会的隔離措置が発動された感染警戒レベルが極度に高い地域の脆弱な4.2百万世帯に対する一時金600ソル(約170ドル)の支給等を含む社会・経済的措置を発表した。
イ ワクチン関連
(ア)6日、サガスティ大統領は、中国シノファーム社製ワクチン38百万回分(本年1月中に百万回分が接到予定)、英国アストラゼネカ製ワクチン14百何回分(本年9月以降接到予定)、COVAXファシリティを通じたワクチン13.2百万回分(本年第3四半期以降接到予定)を調達予定であると発表した。
(イ)26日、当地でシノファーム社製ワクチンの臨床治験を担当しするカジェタノ・エレディア大学は、同臨床治験の被験者の一人が新型コロナウイルスによる肺炎の結果無くなった旨公表した。同大学は、本件臨床治験において用いられる二重盲検プラセボ(偽薬)対照試験の中で、今般死亡した被験者はプラセボ(偽薬)を受けていた旨併せ明らかにし、同人の死亡とシノファーム社製ワクチンの効果を切り離した。
(ウ)27日、マセッティ保健大臣はペルー政府が26日にシノファーム社製ワクチンの使用を承認したことを明らかにするとともに、同ワクチンがペルーに到着する2月初めから接種を開始できるとの見通しを明らかにした。
(オ)31日、サガスティ大統領は国民向けメッセージを発出し、シノファーム製ワクチンの初回分(百万回分)が2月9日にペルーに到着し、保健セクター関係者の接種に充てられる他、本年第1四半期にCovaxファシリティを通じてワクチンの一部が到着する予定であることを明らかにした。
(2)サガスティ大統領の支持率(括弧内は前回数値)
ア ダトゥム社:8日~12日実施、全国(対象1,206名)、誤差±2.8%、信頼度95%
支持:40%(46%) 不支持:45%(27%)
イ イプソス社:13日~15日実施、全国(対象1,210名)、誤差±2.8%、信頼度95%
支持:34%(44%) 不支持:47%(35%)
ウ IEP:21~27日実施、全国(対象1,205名)、誤差±2.8%、信頼度95%
支持:21%(58%) 不支持:67%(35%)
2 外交
(1)ベネズエラ情勢:リマ・グループによる新国会発足に関する共同声明発出
5日、ベネズエラにおいて新国会が発足したことを受け、同日、リマ・グループは同国会の正統性及び合法性を認めない旨の共同宣言を発出した。
(2)バイデン新米国大統領就任他に対する祝意表明
20日、サガスティ大統領は、自身のTwitterを通じて米国のバイデン新大統領及びハリス副大統領に就任に対し祝意を表するとともに、新型コロナウイルス対策や民主主義の強化に向けて引き続き共に取り組んでいくことを願う旨表明した。
(3)新型コロナウイルス関連の国際協力
22日、ペルー保健省は中国政府から医療用マスク(N95)5万個、外科用マスク20万個、赤外線体温計千個、医療ウェア1万枚、手術用手袋1万個、医療用眼鏡1万個、PCR検査キット834個、酸素濃縮器170台及びオキシメーター1,200台を受領した。右供与式典にはマセティ保健大臣及び当地中国大使館臨時代理大使他が出席した。
●27日、ペルー政府は、1月31日から2月14日の期間の社会的隔離措置を決定した。
●31日、サガスティ大統領は、中国シノファーム社製ワクチンの初回分(百万回分)が2月9日にペルーに到着する旨を発表した。
【本文】
1 内政
(1)新型コロナウイルスを巡る状況
ア 各種措置他
(ア)27日、ペルー政府は国家緊急事態宣言を2月1日から28日まで延長した。また、1月31日から2月28日まで、欧州、南アフリカ及びブラジル(※今次最高令の公布からブラジルが含まれることとなった)からの渡航、またはこれらの地域で乗り継ぎを行った非居住外国人のペルー入国が禁止された。また、4段階の国内感染警戒レベルのうち、リマ市を含む10地域が「感染警戒レベルが極度に高い地域」に指定され、同地域は1月31日から2月14日の期間、社会的隔離措置が終日適用されることとなった。
(イ)27日、ペルー政府は新型コロナウイルスの流行の第二波に立ち向かうために、社会的隔離措置が発動された感染警戒レベルが極度に高い地域の脆弱な4.2百万世帯に対する一時金600ソル(約170ドル)の支給等を含む社会・経済的措置を発表した。
イ ワクチン関連
(ア)6日、サガスティ大統領は、中国シノファーム社製ワクチン38百万回分(本年1月中に百万回分が接到予定)、英国アストラゼネカ製ワクチン14百何回分(本年9月以降接到予定)、COVAXファシリティを通じたワクチン13.2百万回分(本年第3四半期以降接到予定)を調達予定であると発表した。
(イ)26日、当地でシノファーム社製ワクチンの臨床治験を担当しするカジェタノ・エレディア大学は、同臨床治験の被験者の一人が新型コロナウイルスによる肺炎の結果無くなった旨公表した。同大学は、本件臨床治験において用いられる二重盲検プラセボ(偽薬)対照試験の中で、今般死亡した被験者はプラセボ(偽薬)を受けていた旨併せ明らかにし、同人の死亡とシノファーム社製ワクチンの効果を切り離した。
(ウ)27日、マセッティ保健大臣はペルー政府が26日にシノファーム社製ワクチンの使用を承認したことを明らかにするとともに、同ワクチンがペルーに到着する2月初めから接種を開始できるとの見通しを明らかにした。
(オ)31日、サガスティ大統領は国民向けメッセージを発出し、シノファーム製ワクチンの初回分(百万回分)が2月9日にペルーに到着し、保健セクター関係者の接種に充てられる他、本年第1四半期にCovaxファシリティを通じてワクチンの一部が到着する予定であることを明らかにした。
(2)サガスティ大統領の支持率(括弧内は前回数値)
ア ダトゥム社:8日~12日実施、全国(対象1,206名)、誤差±2.8%、信頼度95%
支持:40%(46%) 不支持:45%(27%)
イ イプソス社:13日~15日実施、全国(対象1,210名)、誤差±2.8%、信頼度95%
支持:34%(44%) 不支持:47%(35%)
ウ IEP:21~27日実施、全国(対象1,205名)、誤差±2.8%、信頼度95%
支持:21%(58%) 不支持:67%(35%)
2 外交
(1)ベネズエラ情勢:リマ・グループによる新国会発足に関する共同声明発出
5日、ベネズエラにおいて新国会が発足したことを受け、同日、リマ・グループは同国会の正統性及び合法性を認めない旨の共同宣言を発出した。
(2)バイデン新米国大統領就任他に対する祝意表明
20日、サガスティ大統領は、自身のTwitterを通じて米国のバイデン新大統領及びハリス副大統領に就任に対し祝意を表するとともに、新型コロナウイルス対策や民主主義の強化に向けて引き続き共に取り組んでいくことを願う旨表明した。
(3)新型コロナウイルス関連の国際協力
22日、ペルー保健省は中国政府から医療用マスク(N95)5万個、外科用マスク20万個、赤外線体温計千個、医療ウェア1万枚、手術用手袋1万個、医療用眼鏡1万個、PCR検査キット834個、酸素濃縮器170台及びオキシメーター1,200台を受領した。右供与式典にはマセティ保健大臣及び当地中国大使館臨時代理大使他が出席した。