天皇誕生日に際しての御挨拶

2021/2/23
在ペルー日本国特命全権大使
片山 和之
2021年2月23日
 
皆様、こんにちは。
 
本日2月23日は、今上天皇陛下61歳の誕生日です。天皇陛下は「日本国及び日本国民統合の象徴」です。皆様とともに、天皇誕生日を心よりお祝いしたいと存じます。

私にとり、ペルーに赴任して初めての天皇誕生日となりますが、新型コロナウイルスの影響により、祝賀レセプションを開催することが能わず、誠に残念です。是非とも来年は実現できることを心より祈っています。

さて、初めての地南米ペルーに赴任して5ヶ月余りが経過しました。パンデミックによる活動の制約はありますが、ペルーの方々の暖かいおもてなしと支援により、徐々に当地の仕事と生活に慣れてきました。

スペイン語圏勤務は今回が初めてです。いずれ皆様方とスペイン語で自然に会話できる日を夢見ています。ちなみに、赴任直前に東京で教わったスペイン語の先生は、偶然、天皇陛下に長年スペイン語を教授されていた方でした。

ペルー政治に目を転じると、着任以来、既に3人目の大統領を経験しました。そして、本年には大統領選挙・国会議員選挙がありますので、少なくとも任期中4人の現職大統領をペルーで経験することになります。ペルー政治の変化の速度に取り残されないようにこの国の動向をしっかりと注視していきたいと思います。

本年は、また、ペルー独立200周年という記念の年です。この機会にペルー国民の皆様に心よりお祝い申し上げます。
ペルーは歴史・文化遺産に恵まれた国です。この5ヶ月の間にリマ市内に留まらずアレキパ、カラル、マチュピチュ、クスコ等を訪問する機会に恵まれ、改めてペルーの素晴らしさを堪能しました。

ペルーは、世界で3番目に多い日系移民を擁する国です。私の郷里広島からも多くの移民が渡って来ました。日本人の血を引くペルー人として彼らが両国の架け橋の重要な役割を果たしていることを誇りに思います。

先般、日秘租税条約がペルー国会で承認され発効したことは両国の貿易・投資に関わる企業にとり朗報です。また、環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)がペルーによって早期批准されることを希望しています。

今次パンデミック関係では、日本政府からの無償資金協力830万ドルの供与を含め我が国官民の様々な支援活動が展開されています。更に、地震や津波等に対する防災分野でも両国は協力を展開しています。このように日本とペルーは価値を共有する戦略的パートナーとして幅広い分野で協力関係を発展させています。

2019年は日系人移住120周年を記念し、眞子内親王殿下がペルーを御訪問されました。そして、2023年は中南米諸国の中で日本が最初にペルーと外交関係を樹立して150周年を迎えます。折しも大使館新事務所が最近竣工し、近く移転予定です。

この時期に、重要な使命を帯びて日本からペルーに赴任できたことは、私の外交官生活を通しても幸運だと考えます。現在の良好な二国間関係を少しでも更に発展させるべき微力を尽くしたいと思います。

最後になりますが、本年が、パンデミックを克服する年となることを、そして、天皇陛下の末永き御健康と日本及び日秘関係の更なる発展を祈念しまして、私の挨拶と致します。ありがとうございました。(了)

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御挨拶のビデオはこちら : https://facebook.com/EmbajadaDelJaponEnElPeru/videos/892284434955884/