リマ市における短時間誘拐の急増

令和3年4月13日
在ペルー日本国大使館

現在、サン・イシドロ区、ミラフローレス区等含むリマ市内一帯で、主に夜間時間帯の歩行者を狙った「短時間誘拐」が急増しています。夜間の外出をできるだけ避けると共に、帰宅時には十分注意してください。

1 現在増加している「短時間誘拐」は、平日の、夜間外出禁止に入る時間帯付近(21時~22時頃)に発生することが多いのが特徴です。主に夜間に単独で歩行するものが狙われており、サン・イシドロ区、ミラフローレス区でも飲食後に徒歩で帰宅途中に被害に遭うケースが報告されています。頻発している手口の概要は以下の通りです。
・夜間、上記の時間帯に、単独歩行中の被害者に複数の犯人が乗車する車両が近づき、被害者を脅し、車内に押し込む。
・車内で被害者は、犯人より目隠しをされ、刃物やけん銃で脅され、キャッシュカードの暗証番号を聞き出される。抵抗すると車内で執拗な暴行を受ける例が多い。
・犯人は、ATM機を利用して一日の限度額一杯まで現金を引き出し、その後、午前0時頃まで被害者を車で連れ回し、日付が変わった直後に再度ATMで限度額まで現金を引き出した後、被害者を郊外で解放する。

2 このような事案は犯人に一旦狙われてしまうと被害を避けることは非常に困難であるため、以下の対策を参考に、十分注意してください。

【対策】
(1)日没後の外出はなるべく避ける。
(2)移動時は常に明るい通りを選ぶ。
(3)外出時に必要以外の貴重品を持ち歩かない。
(4)定期的に後方を確認し周囲に警戒している姿をアピールする。
(5)帰宅や移動ルート上の避難できる場所、店舗等を平素から意識しておく。