大使の挨拶

令和3年2月26日

第3回授業研究国際講演会開会式

日本の皆さま、おはようございます。また、ペルーの皆さま、こんばんは。第3回授業研究研修会において御挨拶する機会をいただき誠に光栄に存じます。
 
本プロジェクトは皆さまご存じのとおり、2014年から東京オリンピックの開催まで100か国・1000万人以上を対象に、スポーツの価値を伝え、世界のよりよい未来を目指して実施されてきたスポーツ・フォー・トゥモロー事業の一環でございます。ペルーにおけるプロジェクトとしては、2016年度より「体育教師の能力開発支援事業」が実施されたことを皮切りに、プロジェクトリーダーの広島大学の齊藤教授をはじめとした日本の大学教授の皆さんの尽力の下、また、SFT事務局により、本日まで様々なプロジェクトが実施されております。今回に至るまで、ペルー教育省、また国立サンマルコス大学、教育現場の皆さまが積極的にご参加され、また創意工夫を凝らした実践の報告を重ねたことで、授業研究研修会において、多くの知見の共有がなされ、また、日本の教育者の皆さまにとって気づきのある有意義な時間が重ねられてきたと存じております。これまでリマ市だけではなく、アレキパ及びクスコにおいても同様の研究会がなされたと承知しており、プロジェクトの広がりを感じるとともに、こうした教育者間での知見の共有の重要性を再確認しております。
 
また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、全世界において人と人との接触を制限しなければならない、新しい生活様式への変化が必要となり、体育教育に携わる全ての関係者にとって、試行錯誤を重ねた1年であったと存じます。この厳しい状況において、本プロジェクトによってこれまで構築していた日・ペルー両国の関係者の関係は、パンデミック下における悩み・問題点を共有することで、より結束が強まったのではないかとも想像します。
 
改めて、日・ペルー二国間協力の大きな成功例として、本プロジェクトの実施を心から祝福するとともに、本日から2日間に渡り実施される第3回授業研究研修会が皆さまにとってまた新たな発見、交流に繋がることを期待しております。
 
ご静聴ありがとうございました。