大使の挨拶

令和3年6月23日

CISMIDペルー南部地震20周年記念シンポジウム

御参加の皆様、
 
こんにちは。本シンポジウムにお招きいただきありがとうございます。
 
偶然にも昨夜、大きな地震が発生しました。「天災は忘れた頃にやってくる」という日本のことわざが思い出されます。本日のイベントはこの上ないタイミングでの開催となりました。
 
20年前の今日、ペルー南部を襲った大地震は75名の尊い命を奪い、20万人以上が住居を失いました。改めて被災者の皆様に哀悼の意を表します。また、CISMID及び国立工科大学の研究者の方々の活動に敬意を表します。
 
CISMIDの設立35周年をお祝いいたします。CISMIDが長きに渡り日本との技術交流の拠点として重要な役割を果たしていることを大変嬉しく思います。今年の8月には、日本政府の支援によりCISMIDと東京大学地震研究所(el Instituto de Investigación Sísmica de la Universidad de Tokio)等との間で、リマ首都圏における地震直後のインフラの被害予測システムに関する共同研究プロジェクトの開始が予定されております。
 
日本では東日本大震災10周年という節目を迎えました。当時、私はベルギーに勤務しておりましたが、ニュース映像を通じて伝えられる光景を見てショックで声もでませんでした。
 
この場をお借りして、ペルーの人々からいただいた義援金や多くの励ましの声に対して、改めて、心より御礼申し上げます。日本としては、震災の教訓と防災の知見や技術を生かし、今後も継続してペルーの防災分野に協力してまいります。