大使の挨拶

令和3年10月12日
御出席の皆様、
 
こんにちは。
まず、今回御招待を受け、日本・ペルー地震防災センター、CISMID(シスミド)に初めて訪れる機会をいただいたことに感謝申し上げます。故フリオ・クロイワ名誉教授が初代所長を務めたCISMIDのお話を以前から伺い関心を持っていたところ、本日実際に訪問が叶い、大変光栄です。また、東京大学とペルー国立工科大学が中心となり共同研究を行うSATREPSプロジェクトの開始に際して、このように関係の政府機関やCISMIDの皆様と直接お会いすることができ、大変嬉しく思います。
 
今月でペルーに着任して1年が経過しました。その間、数回の小さな地震(temblor)を経験し、ペルーが日本と同じ地震国であることを実感しています。日本は、大地震を経験する度にその反省を生かし、大地震に備えるための知識及び技術を発達させてきました。CISMIDにおかれては、これらの知見をペルーとの間で共有し、両国の技術交流を行う拠点として、35年の間、重要な役割を果たしていただいています。両国がお互いの知識及び経験を共有することは、将来の大地震の被害者を一人でも多く減らすことにつながります。SATREPSプロジェクトにより開発されるインフラの被害予測システムが、リマ首都圏の防災システムの発展に大きく貢献し、両国の友好関係によりよい成果をもたらすことを願っています。研究の進行には、INDECI(国家防災庁)をはじめとする政府機関の皆様の支援が不可欠ですので、是非とも御協力をいただければ幸いです。
 
有り難うございました。