大使の挨拶

ホルヘ・バカIOM（国際移住機関）ペルー事務所長、
NGO　CESALの皆様、
御出席の皆様、

おはようございます。 本日、日本政府による、IOMを介した無償資金協力の枠組により、サン・フアン・デ・ルリガンチョ区の方々に本日、衛生キットの配布が行われることを、大変嬉しく思います。最前線で避難民への支援に従事するIOM、そしてCESALの方々には、順調なプログラムの進捗に感謝を申し上げますとともに、御活動に衷心より敬意を表します。

我が国は、ベネズエラの政治・経済・社会情勢の悪化継続により、ベネズエラ国民に、更には、避難民の流出等により周辺国に大きな影響が及んでいることを深く懸念しています。また、新型コロナウイルスの感染拡大が、ベネズエラ避難民をさらに苦しめ、同時にペルーのような避難民受入国の大きな負担となっていないかということも気にしています。そして、日本はこの地域から遠く離れてはいますが、太平洋を挟んだ隣国として、何か協力することはできないかという気持ちを持っています。

我が国はこれまでにベネズエラ避難民支援としてペルーに対し、国際機関やNGOを介して850万米ドル以上の人道支援を実施してきました。IOMと昨年12月に交換公文に署名した本支援プログラムでは、移民・難民の生活の安定とともに、受入れコミュニティとの統合を支援する活動が予定されています。これらの活動が、コミュニティの皆様と避難民の皆様に受け入れられ、皆様の生活向上の一助となることを願っています。

有り難うございました。