ペルー全土の国道に対する治安対策のための非常事態宣言の発出
令和4年4月7日
在ペルー日本国大使館
○ペルー政府は、4月7日(木)付の官報にて、ペルー全土の国道に対する、30日間の治安対策のための非常事態宣言を発出しました(4月8日(金)~5月7日(土))。 ○3月28日(月)以降、ペルー全土で、燃料・肥料の価格高騰への対策を要求するデモ、労働組合員によるデモ等が発生しており、各地で国道の封鎖、デモ隊や暴徒と治安当局との衝突、商店の略奪等が発生しています。一部地域(フニン州・イカ州等)では、治安当局との衝突が激化し死傷者も発生しています。今後、日時・場所を問わず不測の事態も予想されることから、報道等で必ず最新の情報を確認の上、デモ等が発生している場所付近には近寄らないようにしてください。また、デモに遭遇した場合は通行を避けてください。 ○今回の宣言により、期間中、ペルー全土の国道において、移動・集会の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。治安当局が、検問等で令状無く所持品の検査や車両内の捜索を行う可能性があります。外出時は身分証を必ず携行するようにしてください。 1 ペルー政府は、4月7日(木)付官報にて、ペルー全土の国道に対する、30日間の治安対策のための非常事態宣言を発出しました(5月7日(土)まで)。 官報(スペイン語のみ): https://busquedas.elperuano.pe/normaslegales/decreto-supremo-que-declara-el-estado-de-emergencia-en-la-re-decreto-supremo-n-035-2022-pcm-2056030-8/ 2 同宣言の発出により、当該地域では期間中、通行及び集会の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。 3 ペルー全土で、燃料・肥料の値上げのデモ、組合員によるデモ等が発生しており、道路封鎖、デモ隊や暴徒と治安当局との衝突、商店の略奪等も発生しています。現時点で確認されている主なデモの実施場所は以下の通りです(それぞれ中央広場や、州政府の建物付近一帯等で抗議活動が行われています)。 ロレト州イキトス郡 クスコ州クスコ郡 ウカヤリ州プカルパ郡 ラ・リベルタ州トゥルヒーヨ郡 フニン州ワンカヨ郡 アレキパ州アレキパ郡 アヤクチョ州アヤクチョ郡 タクナ州タクナ郡 ピウラ州ピウラ郡 プノ州アリアカ郡 カハマルカ州カハマルカ郡 4 今後とも、日時・場所を問わずペルー全土でデモに付随して略奪・破壊行為が突発的に発生し、治安当局との衝突に発展するおそれがあります。以下の点に留意し、不測の事態に巻き込まれることのないよう十分注意してください。 ・報道等で最新情報の入手に努める。 ・デモ等が実施された場合には近づかず、デモ等に遭遇した場合は速やかにその場から離れる。 ・抗議活動が暴徒化した場合の標的になる可能性のある政府機関や警察関連施設には、必要のない限り近づかない。 ・普段は比較的安全と思われる場所でも注意を怠らない。 ・道路封鎖等に備え、普段より時間に余裕をもって行動する。