ペルー沖縄県人会主催 「慰霊の日」

こんばんは。ハイサイ。
 
先ず、はじめに、77年前の沖縄戦において戦場に斃（たお）れ、あるいは戦禍に遭われ尊い命を亡くされた方々の御霊及びご家族に対して、謹んで哀悼の誠を捧げます。県民の4分の1が犠牲になったと言われる沖縄戦の壮絶さは言語に尽くしがたいものがあります。世界で初めて原子爆弾の惨禍を受けた広島出身者として、戦争の悲惨さと平和の尊さを身にしみて感じております。
 
さて、本日の「慰霊の日」行事開催実現にあたり尽力されたペルー沖縄県人会の皆様に謹んで敬意を表します。
 
私は、過去2度沖縄を訪問したことがあります。その都度、摩文仁の丘、ひめゆりの塔、旧海軍司令部、平和の礎等を訪問し慰霊をさせて頂きました。また、米国や中国等これまでの各赴任地で沖縄県出身者の皆さんと親しく交わって参りました。かりゆしを着て、泡盛や沖縄料理のプロモーション、沖縄の歌・踊りによる文化交流等を行ってきました。当地でも沖縄県人会会館を2度訪問し、また、県人会幹部の皆様を大使公邸にお招きする等親しく交流させて頂いています。
 
ペルーの日系人人口はブラジル、米国に次ぐ規模ですが、その中でも沖縄県出身者が過半数を占めています。ペルー沖縄県人会は1910年に設立され、110年以上の歴史を誇ると伺っています。
 
本日は、沖縄戦を直接体験された「おばあちゃん」が、ご自身の経験を語っていただけると聞いております。悲惨な体験を後世の我々に語り継いでいただくことにより、私たちは平和の尊さを改めて実感することができます。
 
今日の日本人が享受している平和と繁栄は本土で唯一の地上戦が行われた沖縄の方々の尊い犠牲と苦難の歴史の上にあることを、本日の「慰霊の日」行事を通じて改めて噛み締める機会としたく存じます。
 
ウクライナではロシアの侵略によって激しい戦闘が続いています。このような行為は断じて許されず強く非難します。平和で希望に満ち溢れた世界を実現するために、今一度気持ちを新たにして参りたいと存じます。
 
 結びに、沖縄の地に眠る御霊の安らかならんこと、御遺族の方々の御平安を心からお祈りし、私の挨拶といたします。
 
ありがとうございました。ニフェーデービル。