ペルー日系人協会(APJ)主催「安倍晋三元総理大臣追悼49日法要」
御来賓並びに御列席の皆様、
本日は、安倍晋三元総理大臣の逝去法要を挙行頂いたAPJに対して、日本政府・大使館を代表し心より御礼申し上げます。
先ず、安倍総理の突然の逝去に対して、改めて心より哀悼の意を表します。
約2年前、私がペルーに赴任する2週間前のことでした。総理官邸を訪問し、安倍総理にお会いした時のことを今でも鮮明に思い出します。ペルー駐箚大使として近く赴任することを報告すると、総理から2016年にペルーを訪問されたこと、そして特にその際の日系人との交流につき懐かしそうにお話され、是非日系人社会との関係強化に努力してほしいと激励されました。
同年11月19日に安倍総理夫妻はAPJを訪問されています。総理は御挨拶の中で、奥山元女さん、ヘラルド・マルイさん、マルコ・ミヤシロさん、フリオ・クロイワさんの名前を直接呼びかけながら、日系人がペルー社会において長年に亘って正直に、勤勉に、そして誠実に生き、信頼を築いて来られたことに対して、日本国民は皆誇りに思っている旨言及されました。選挙区が移民を多く出した山口県ということもあり、人一倍海外日系人に強い関心と熱い思いを持たれた政治家でした。
元総理は、同じ御挨拶の中で、「次世代を担う日系人の若者にも、日本を知り、愛してもらいたいと願わずにいられません」と希望を述べられています。私としては、元総理の残されたこの言葉をしっかりと受け止め実現することが、元総理の遺志を少しでも引き継ぐことになると信じ、APJとも更に連携しつつ微力を尽くしていく所存です。
余りに早い突然の死をまだ受け止めることができないのが率直な気持ちですが、安倍晋三元総理の御霊が安らかなることをただただ祈念致します。