アプリマック州に対する非常事態宣言の発出と国内の空港の閉鎖状況
令和4年12月13日
在ペルー日本国大使館
○ペルー政府は、アプリマック州全域に対し、治安対策のため、2月10日までの60日間の非常事態宣言を発出しました。 ○同州では、11日にアンダワイラス空港がカスティージョ前大統領支持派によって占拠される事件が発生するなどして、これまでに6名が死亡しています。 ○同州以外では、現在、アレキパとクスコの国際空港が閉鎖されています。 ○同州では、期間中、人身の自由、住居の不可侵、集会の自由及び通行の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。 ○不測の事態に巻き込まれないよう、安全対策を心掛け、十分注意してください。 1 12日、ペルー政府は、アプリマック州全域に対し、治安対策のため、2月10日までの60日間の非常事態宣言を発出しました。なお、これまでの一部報道では、アレキパ州やイカ州への非常事態宣言発出の情報もありましたが、現時点でこれら州への発出は確認されていません。 官報(スペイン語のみ): https://busquedas.elperuano.pe/normaslegales/decreto-supremo-que-declara-el-estado-de-emergencia-en-las-p-decreto-supremo-no-139-2022-pcm-2133562-1/ 2 同州では、11日にアンダワイラス空港がカスティージョ前大統領支持派によって占拠される事件が発生しているほか、同支持派と治安当局との衝突等により、13日朝までの段階で6名の死亡者が確認されています。 3 13日現在、同州のアンダワイラス空港は閉鎖が継続しています。また、同空港以外では、アレキパとクスコの国際空港が閉鎖されています。 4 同宣言の発出により、同州では警察と軍が治安対策にあたり、期間中、人身の自由、住居の不可侵、集会の自由及び通行の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。 5 同州へ渡航・滞在を予定される方、及び既に滞在中の方は、不測の事態に巻き込まれないよう、以下のような安全対策を心掛け、十分注意してください。 (1)報道等で最新の治安情報の入手に努める。 (2)所持品は最小限度に留め、目につかないように携行する。身分証は必ず携行する。 (3)普段は比較的安全と思われる場所でも注意を怠らない。 (4)強盗に遭遇した場合、抵抗することにより傷害、殺人事件に発展するケースもあるため絶対に抵抗はせず、身の安全を第一に行動する。 (5)デモ等が実施された場合には近づかず、デモ等に遭遇した場合は速やかにその場から離れる。 (6)抗議活動が暴徒化した場合の標的になる可能性のある政府機関や警察関連施設には、必要のない限り近づかない。 (7)渡航・滞在する場合、道路封鎖等に備え、普段より時間に余裕をもって行動する。