クスコ州及びプーノ州の道路封鎖の現状
令和4年12月21日
在ペルー日本国大使館
○ ペルー政府は全土に非常事態宣言を発出しており、日本政府は首都リマ市など一部地域を除くペルー全土に対して危険レベル2を発出しました。 ○ この一方で、クスコ州では、本日(12月21日)から来年1月1日まで、抗議活動と道路封鎖を実施しない合意が形成されています。 ○ しかしながら、一部地域では道路封鎖が継続したり、隣州のプーノ州では依然として道路封鎖が継続している箇所があります。 ○ 南部山岳地帯での道路封鎖は依然として継続している箇所がありますので、ボリビア国境に向かう陸路での移動は避けてください。 ○ ペルーの情勢は流動的です。これからペルーへの渡航を検討している方は、不要不急のペルー渡航は見なおしを検討することをお勧めします。 1 12月15日より、ペルー政府はペルー全土に30日間の非常事態宣言を発出しています。18日、同宣言の発出を受けて、日本政府は、首都リマ市など一部地域を除いたペルー全土に対して危険情報のレベル2(不要不急の渡航は止めてください)を発出しました。また、一部地域にはこれまでもレベル3(渡航は止めてください)が発出されています。 (危険情報) https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2022T103.html#ad-image-0 2 この一方で、クスコ市のSNSなどによりますと、クスコ州・郡・市の行政当局は、同州の労働組合に対し、クリスマス及び年始期間中の抗議活動の停止を呼びかけました。日本大使館からの照会に対し、クスコの政府関係機関は、この呼びかけにより、本日(12月21日)から来年1月1日まで、クスコ州内において抗議活動と道路封鎖は行わないとの合意が形成されたと回答しています。 3 しかしながら、ペルー政府関係機関によれば、21日現在、クスコからプーノに向かうクスコ州内のコンバパタ町では引き続き抗議活動や道路封鎖が継続しています。また、報道によれば、プーノ州においては、運輸業者が市内の主要な道路を封鎖しているほか、クスコやアレキパ、ボリビア国境に向かう主要幹線は道路封鎖が継続されていると報じられています。 4 ペルー全体では、既にパンアメリカン高速道路や北部の多くの道路封鎖は解除されているほか、クスコ州のように一部で道路封鎖が一時的に解除される動きが見られますが、南部山岳地帯において、特にボリビア国境に向かうプーノ州では、依然として道路封鎖が継続している地域もありますので、同方面への陸路での移動は避けてください。 5 ペルーの情勢は流動的です。現在、ペルーに滞在中の方は、不測の事態に巻き込まれたり、立ち往生することがないよう、最新情報の入手に努めて注意してください。これからペルーへの渡航を検討している方は、不要不急のペルー渡航は見なおしを検討することをお勧めします。 6 非常事態宣言の発出により、ペルー国内では警察と軍が治安対策にあたり、期間中、人身の自由、住居の不可侵、集会の自由及び通行の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。 7 ペルーへ渡航・滞在を予定される方、及び既に滞在中の方は、不測の事態に巻き込まれないよう、以下のような安全対策を心掛け、十分注意してください。 (1)報道等で最新の治安情報の入手に努める。 (2)所持品は最小限度に留め、目につかないように携行する。身分証は必ず携行する。 (3)普段は比較的安全と思われる場所でも注意を怠らない。 (4)強盗に遭遇した場合、抵抗することにより傷害、殺人事件に発展するケースもあるため絶対に抵抗はせず、身の安全を第一に行動する。 (5)デモ等が実施された場合には近づかず、デモ等に遭遇した場合は速やかにその場から離れる。 (6)抗議活動が暴徒化した場合の標的になる可能性のある政府機関や警察関連施設には、必要のない限り近づかない。 (7)渡航・滞在する場合、道路封鎖等に備え、普段より時間に余裕をもって行動する。