令和4年度外務大臣表彰(ペルー日系人協会 ノルベルト・ホサカ顧問)

令和5年1月13日
ノルベルト・ミゲル・ホサカ・オオシロ氏に対する本年度外務大臣表彰授賞式を挙行することを日本国大使としてとても光栄に存じます。本年は、日本とペルーの外交関係樹立150周年です。本日の授賞式は言わばその記念行事の一環でもあり、二重の喜びであります。授賞誠におめでとうございます。
 
ホサカ氏は、ペルー日系人協会(APJ)の役職を歴任し、日秘移住百周年記念病院及び日秘総合診療所の設備刷新などに成果を上げられました。私がペルーに赴任した当時のAPJ会長はホサカ氏でした。新型コロナウイルスによるパンデミックという逆境にも挫けずに「ペルー頑張れ」キャンペーンを主導し、多くの寄付を集め、困窮した人々に支援物資を配布するなどの活動を通じ、ペルー社会福祉分野に多大な貢献をされました。同時に日系社会の存在感を高め、その地位向上につながる活動を主導されたことに謹んで敬意を表します。
 
ホサカ氏は、日本食の普及分野でも大きな功績を残されています。御自身が経営するレストラン「HANZO」に私も何度か足を運びました。ニッケイ・フュージョン料理を提供し、美食の国であるペルーにおいて、日本食文化を普及する活動を行われています。2022年には、この功績が認められ、「HANZO」は「海外における日本産食材サポーター店」に認定され、同レストランのカスガ・シェフは農林水産省の「日本食普及の親善大使」に任命されました。
 
外交関係樹立150周年の本年、ホサカ氏には日ペルー間の友好親善、相互理解の促進のために更に一層大きな役割を果たして頂くことを大いに期待しております。

改めて受賞をお祝いし、私の挨拶といたします。ありがとうございました。