日ペルー外交関係樹立150周年記念 ローンチ・イベント 片山大使御挨拶
令和5年2月8日
【2023年2月2日(木)12:00~、於:外務省1Fホール】
イゲラス外務副大臣
コルデロ日秘友好議連会長
国務大臣の皆様
外交団の皆様
御来賓の皆様
こんにちは。
最近の政治情勢のため行事開催が円滑に実現できるか懸念していましたが、本日、日ペルー外交関係樹立150周年のローンチ・イベントを、イゲラス外務副大臣他ペルー各界の代表、日系人・在留邦人の代表、アジア大洋州各国代表の出席を得て、ここ外務省において無事挙行されることを心より嬉しく存じます。コロナ禍の2年前、150周年をどのように祝うのか、ペルー外務省と日本大使館で相談を開始したことをはっきりと覚えています。本日の式典実現のために尽力頂いた両国関係者、特にペルー外務省関係者に心より感謝申し上げます。
ペルーは日本が中南米で最初に外交関係を樹立した国です。そしてペルーにとって日本はアジアで最初に外交関係を樹立した国です。当時のマヌエル・パルド大統領が1873年にアウレリオ・ガルシア・イ・ガルシア特命全権公使を日本に派遣され、同年8月21日に友好通商航海条約が結ばれ外交関係を樹立しました。ちなみに、先日、ガルシア・イ・ガルシア公使の子孫から、当時の明治天皇から賜った大きな花瓶がまだ自宅に保管されていることを伺い、両国が、長年に亘り、太平洋を挟んで価値を共有する「隣国」として深い絆で結ばれてきたことに改めて思い至りました。
両国を繋ぐ象徴的な存在として、日本人移住者の方々の活躍があります。1899年4月3日に、790名の日本人移住者を乗せた最初の移民船「佐倉丸」がカヤオ港に到着して以来、日本人移住者は、日本の伝統を受け継ぎながら、ペルー社会の重要かつ不可欠の一員として大きな貢献をしてきました。1989年、ペルー国会ではこの日を「日ペルー友好の日」と定め、爾来毎年記念行事を行っています。本日、ご臨席いただいたコルデロ会長を始め日秘友好議連の方々に改めて感謝の意を表したいと思います。
日本とペルーの関係は、二国間関係にとどまらず国際社会においてもその協力連携を深めています。両国はアジア・太平洋経済協力(APEC)のメンバーであり、二国間経済連携協定(EPA)やCPTPPを共に締結しています。本日の式典には、日系企業や日秘商工会議所の代表の方々も出席されていますが、両国間の民間セクターの交流が様々な分野において一段と活発になることを期待しております。
本日は150周年ロゴの発表やこれまでの両国の外交関係の歩みを回顧するパネル展が準備され、とても楽しみにしております。本日のローンチ・イベントを良いスタートとして、年間を通じて両国官民によってペルー及び日本において様々な記念行事を実現し、両国の戦略パートナーシップ関係が更に高い段階に上がることを期待したいと存じます。例えば、記念切手・硬貨の発行、記念冊子の発行、練習艦隊の相互訪問、「日ペルー友好の日」行事、大型文化行事他各種文化・人物交流行事、経済交流、学術交流、姉妹都市交流、要人往来、クロージング行事等を円滑に実現できればと希望しています。
本年は、御臨席の韓国、インド、及び豪州とペルーとの外交関係樹立60周年とも伺っています。各国の周年をお祝いするとともに、これを機会に、太平洋国家ペルーと関係諸国との連携協力を更に強化して参りたいと存じます。
なお、来る2月23日に天皇誕生日レセプションを3年ぶりに大使公邸にて開催することになりました。皆様方の御来訪を心よりお待ちしています。
最後に、日ペルー外交関係樹立150周年を改めて祝賀し、本日のローンチ・イベントの成功と日ペルー戦略パートナーシップの更なる発展を祈念して私の挨拶と致します。
ペルー万歳(Viva Perú!)、日本万歳(Viva Japón!)。ありがとうございました。
(了)