サイクロン・ヤクによる降雨被害に対する非常事態宣言等の発出
令和5年3月13日
在ペルー日本国大使館
○ペルー政府は、降雨被害に対応するため、全国各地に、13日から60日間の非常事態宣言を発出しました。
○58人死亡、57人負傷、8人行方不明、1300棟以上の家屋が破壊されたと報じられています。
○リマ首都圏でも13~14日にかけて降雨が予想されています。
○最新の気象情報の入手に努め、危険な兆候があるような場合は、身の安全を第一に行動してください。
1 ペルー政府は、先週から続いているサイクロン・ヤクによる降雨被害に対応するため、全国各地に、13日から60日間の非常事態宣言を発出しました。この宣言により、降雨被害に対応できていない地域に対して、即時、適切な対応をとることとしています。
【対象地域】
以下の州内の町(Distrito)に対して対象を指定しています。詳細は以下の官報をご確認ください。
最高令第34号(スペイン語のみ)
カハマルカ州、ラ・リベルタ州、ランバイエケ州、ピウラ州
https://busquedas.elperuano.pe/normaslegales/decreto-supremo-que-declara-el-estado-de-emergencia-en-vario-decreto-supremo-n-034-2023-pcm-2159530-1/
最高令第35号
アンカシュ州、アプリマック州、アレキパ州、アヤクチョ州、クスコ州、ワンカベリカ州、ワヌコ州、イカ州、フニン州、リマ州、モケグア州、プーノ州、タクナ州
https://busquedas.elperuano.pe/normaslegales/decreto-supremo-que-declara-el-estado-de-emergencia-en-vario-decreto-supremo-n-035-2023-pcm-2159530-2/
2 (1)政府広報「El Peruano」紙によると、未確定値としながらも、既に、58人死亡、57人負傷、8人行方不明、1300棟以上の家屋が破壊されたと報じられています。
(2)アンカシュ州カスマにあるパンアメリカーノ高速道路では、橋が崩落し車両の往来が困難になるなど、各地で道路の寸断も報じられています。
(3)サイクロン・ヤクは、13日現在、ラ・リベルタ州の海上にありますが、今後、アンカシュ州の海上に南下することが予想されます。そのため、リマ首都圏を含め、13~14日にかけて降雨が予想されています。予想降雨量は大きなものではありませんが、排水設備がないリマ首都圏では、少量の降雨でも河川の氾濫や浸水が起こる可能性があります。
3 最新の気象情報の入手に努め、お住まいや滞在している場所で浸水や河川の氾濫、土砂崩れ等の危険な兆候があるような場合は、お住まいの市役所などの指示に従って、身の安全を第一に行動してください。
【最新情報の入手先】(ツイッターやフェイスブックが迅速です)
ペルー気象庁(ツイッター)
https://twitter.com/senamhiperu
国家防災庁(ツイッター)
https://twitter.com/indeciperu
ペルー国家緊急センター(ホームページ)
https://www.gob.pe/10140-instituto-nacional-de-defensa-civil-centro-de-operaciones-de-emergencia-nacional-coen
【参考】日本での大雨対策(政策広報)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201206/1.html
4 昨年12月18日より、日本政府は、首都リマ市など一部地域を除いたペルー全土に対して危険情報のレベル2(不要不急の渡航は止めてください)を発出しています。一部地域にはこれまでもレベル3(渡航は止めてください)を発出しています。
また、ペルー政府は一部地域へ治安対策のための非常事態宣言を発出しています。
ペルーの情勢は流動的です。これからペルーへの渡航を検討している方は、不要不急のペルー渡航は見なおしを検討することをお勧めします。
(危険情報)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2022T103.html#ad-image-