ラ・リベルタ州パタス郡およびロレト州一部地域に対する非常事態宣言の延長
令和5年8月17日
在ペルー日本国大使館
○ペルー政府は、ラ・リベルタ州パタス郡に対して治安対策のため発出していた非常事態宣言を、30日間延長することを発表しました。
○ペルー政府は、ロレト州プトゥマヨ郡(コロンビアとの国境地帯)およびマリスカル・ラモン・カスティーリャ郡(コロンビア及びブラジルとの国境地帯)に対して治安対策のため発出していた非常事態宣言を、60日間延長しました。
○同宣言により、治安当局が犯罪捜査を目的として、検問等で令状無く所持品の検査や車両内の捜索を行う可能性があります。
1 ペルー政府は、ラ・リベルタ州パタス郡に対し、治安対策のため発出していた非常事態宣言を30日間延長することを発表しました。
【対象地域(8月18日(金)から9月16日(土)まで)】
ラ・リベルタ州パタス郡
官報(スペイン語のみ):
https://busquedas.elperuano.pe/normaslegales/decreto-supremo-que-prorroga-el-estado-de-emergencia-en-la-p-decreto-supremo-n-095-2023-pcm-2205637-1/
2 ペルー政府は、ロレト州プトゥマヨ郡およびマリスカル・ラモン・カスティーリャ郡に対して治安対策のため発出していた非常事態宣言を、60日間延長しました。同地域では、これまでコロンビアゲリラ等の活動が確認されており、複数の誘拐事件や武装グループによる治安当局への攻撃等が発生しています。同地域には立ち入らないようにしてください。
【対象地域(8月17日(木)から10月15日(日)まで)】
ロレト州プトゥマヨ郡、マリスカル・ラモン・カスティーリャ郡
官報(スペイン語のみ):
https://busquedas.elperuano.pe/normaslegales/decreto-supremo-que-prorroga-el-estado-de-emergencia-en-las-decreto-supremo-n-096-2023-pcm-2205637-2/
3 同宣言により、当該地域では同期間中、住居不可侵、通行の自由、集会及び人身の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。
4 コロンビア及びブラジルと国境を接するロレト州では、麻薬・武器の密輸の他、違法鉱山採掘問題等が発生しています。特にコロンビアと国境を接するプトゥマヨ郡は、コロンビアの麻薬組織による活動及び影響が強く、平素から武装組織による誘拐や治安部隊との銃撃が発生しています。不用意に同地域に立ち入れば、襲撃、誘拐といった不測の事態に巻き込まれる危険性があるため、同地域への渡航は止めてください。
5 日本政府は、ペルー国内の各地域に対して危険情報のレベル1(十分注意してください)および危険情報のレベル2(不要不急の渡航は止めてください)、レベル3(渡航は止めてください)を発出しています。ラ・リベルタ州にはレベル1、ロレト州プトゥマヨ郡にはレベル3、ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーリャ郡にはレベル2が発出されています。(危険情報)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_261.html#ad-image-0
6 ペルーの情勢は流動的です。渡航・滞在を予定される方、及び既に滞在中の方は、デモ・犯罪・自然災害等の不測の事態に巻き込まれないよう、以下のような安全対策を心掛け、十分注意してください。
(1)報道等で最新の治安情報の入手に努める。
(2)所持品は最小限度に留め、目につかないように携行する。身分証は必ず携行する。
(3)普段は比較的安全と思われる場所でも注意を怠らない。
(4)強盗に遭遇した場合、抵抗することにより傷害、殺人事件に発展するケースもあるため絶対に抵抗はせず、身の安全を第一に行動する。
(5)デモ等が実施された場合には近づかず、デモ等に遭遇した場合は速やかにその場から離れる。
(6)抗議活動が暴徒化した場合の標的になる可能性のある政府機関や警察関連施設には、必要のない限り近づかない。
(7)渡航・滞在する場合、道路・空港封鎖等に備え、普段より時間に余裕をもって行動する。