国境付近の地域に対する非常事態宣言の延長

令和5年9月27日
在ペルー日本国大使館

○ペルー政府は、国境付近の地域に対し、治安対策のため発出していた非常事態宣言を、9月25日(月)から60日間延長することを発表しました。 ○同宣言により、軍や警察を始めとした治安当局が犯罪捜査を目的として、検問等で令状無く所持品の検査や車両内の捜索を行う可能性があります。同地域への渡航・滞在を予定されている方は、外出時は身分証を必ず携行するよう特に注意してください。 1 ペルー政府は、国境付近の地域に対し、治安対策のため発出していた非常事態宣言を、9月25日(月)から60日間延長することを発表しました。 【対象地域(9月25日(月)から11月23日(木)まで)】 トゥンベス州サルミージャ郡全域 ピウラ州スヤナ郡の一部地域 ピウラ州アヤバカ郡の一部地域 ピウラ州ワンカバンバ郡の一部地域 カハマルカ州サン・イグナシオ郡の一部地域 アマソナス州コンドルカンキ郡の一部地域 ロレト州マイナス郡の一部地域 マドレデディオス州タワマヌ郡全域 タクナ州タラタ郡の一部地域 タクナ州タクナ郡の一部地域 官報(スペイン語のみ): https://busquedas.elperuano.pe/dispositivo/NL/2218363-1 2 同宣言により、当該地域では同期間中、住居不可侵、通行の自由、集会及び人身の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。 3 同宣言により、軍や警察を始めとした治安当局が犯罪捜査を目的として、検問等で令状無く所持品の検査や車両内の捜索を行う可能性があります。同地域への渡航・滞在を予定されている方は、外出時は身分証を必ず携行するよう特に注意してください。 4 同宣言により、治安対策及び武器・弾薬・爆薬管理・監督庁庁(SUCAMEC)が、武器や爆発統制オペレーションを実施するために警察を支援する事が認められることとなります。 5 日本政府は、ペルー国内の各地域に対して危険情報のレベル1(十分注意してください)および危険情報のレベル2(不要不急の渡航は止めてください)、レベル3(渡航は止めてください)を発出しています。アマソナス州コンドルカンキ郡の一部地域には、レベル2が発出されています。(危険情報) https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_261.html#ad-image-0 6 ペルーの情勢は流動的です。渡航・滞在を予定される方、及び既に滞在中の方は、デモ・犯罪・自然災害等の不測の事態に巻き込まれないよう、以下のような安全対策を心掛け、十分注意してください。 (1)報道等で最新の治安情報の入手に努める。 (2)所持品は最小限度に留め、目につかないように携行する。身分証は必ず携行する。 (3)普段は比較的安全と思われる場所でも注意を怠らない。 (4)強盗に遭遇した場合、抵抗することにより傷害、殺人事件に発展するケースもあるため絶対に抵抗はせず、身の安全を第一に行動する。 (5)デモ等が実施された場合には近づかず、デモ等に遭遇した場合は速やかにその場から離れる。 (6)抗議活動が暴徒化した場合の標的になる可能性のある政府機関や警察関連施設には、必要のない限り近づかない。 (7)渡航・滞在する場合、道路・空港封鎖等に備え、普段より時間に余裕をもって行動する。