20地域におけるデング熱に対する公衆衛生非常事態宣言の発出

令和6年2月29日
在ペルー日本国大使館

●ペルー政府は、デング熱患者の増加を受けて、20地域に対して、29日から90日間の公衆衛生非常事態宣言を発出しました。 ●デング熱を防ぐために蚊に刺されないこと、蚊の発生源をなくすことを徹底してください。発熱等体調不良がある場合は、早めに医療機関を受診してください。 1 28日、ペルー政府は、デング熱患者の増加を受けて、アマソナス、アンカシュ、アヤクチョ、カハマルカ、クスコ、ワヌコ、イカ、フニン、ラ・リベルタ、ランバイケ、リマ、ロレト、マドレ・デ・ディオス、パスコ、ピウラ、プーノ、サン・マルティン、トゥンベス、ウカヤリ各州とカヤオ憲法特別市に対して、29日から90日間の公衆衛生非常事態宣言を発出しました。 【官報(スペイン語のみ):Decreto Supremo No 004-2024-SA】 https://busquedas.elperuano.pe/dispositivo/NL/2265858-1 2 ペルー保健大臣の発表によると、26日現在、31,364人の感染者と32人の死亡者が報告されていると述べており、これは2023年の同時期と比較して100%前後の増加を示しています。 3 デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される感染症です。感染をすると2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、およそ2~4割の人に38~40℃の発熱が発症し、頭痛、関節痛、筋肉痛等が現れます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。治療薬はなく、治療は対処療法が主となります。 4 デング熱を防ぐには蚊に刺されないこと、蚊の発生源をなくすことが大事です。虫除け剤の塗布や肌の露出を避けるなどの防蚊対策を、また蚊が好んで産卵する水たまりのような場所(屋外に置かれた植木鉢の受け皿など)を作らないことを徹底してください。また、発熱等体調不良がある場合は、早めに医療機関を受診してください。