石破総理のペルー訪問(APEC首脳会議等) (令和6年11月14~17日)
令和6年12月6日
11月15日及び16日、石破総理はペルーAPEC首脳会議に出席しました。また、2024年11月17日、石破総理はペルー公式訪問を行いました。


APEC首脳会議の様子 APEC首脳会議に出席した石破総理
(写真提供:APEC Perú) (写真提供:APEC Perú)
1.石破総理のペルーAPEC首脳会議出席11月15日及び16日、ペルー・リマにおいてAPEC首脳会議が開催され、我が国からは石破総理が出席しました。ディナ・ボルアルテ・ペルー共和国大統領が議長を務め、「エンパワーメント(Empower)、包摂(Include)及び成長(Grow)」という全体テーマの下、自由で開かれた貿易や投資の推進に向け、強固で均衡のとれた安全で持続可能かつ包摂的な成長の実現方法、社会的弱者のニーズへの対応、APECにおける包摂的経済の前進、地球規模課題を踏まえたAPECの重要性など、域内での協力強化について幅広い議論が行われました。
この首脳会議のマージンで、日米首脳会談をはじめとする二国間会談も行われました。
ペルーAPEC首脳会議の詳細につきましては、外務省HPに掲載されておりますので、以下のリンク先をご参照ください。
APEC首脳会議(外務省HP):
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/apec/pageit_000001_01216.html


大統領府におけるペルー歓迎式典 日・ペルー首脳会談の様子
(写真提供:内閣広報室) (写真提供:内閣広報室)


覚書の交換 共同声明等発表
(写真提供:ペルー大統領府) (写真提供:ペルー大統領府)
2.石破総理のペルー公式訪問
11月17日には、大統領府において、儀丈兵セレモニー(歓迎式典)に続き、日・ペルー首脳会談、署名式及び共同記者発表、ディナ・ボルアルテ・ペルー共和国大統領主催による昼食会が行われました。
総理によるペルー公式訪問は2016年以来8年ぶりとなります。日・ペルー首脳会談では、両首脳は、価値と原則を共有する戦略的パートナーである日本とペルーとの間で、今後の10年間の幅広い協力を見据えた関係構築に向け、共同声明及びロードマップを採択できることを歓迎し、今後両国関係を一層深化させていくほか、エネルギー移行及び鉱物資源分野に関する覚書を締結するとともに、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の下での連携強化、民間交流を後押ししていく上で連携する重要性を確認しました。さらに、この機会に防衛協力・交流に関する覚書への署名が実現したことを歓迎しました。
石破総理は、本年、日本人によるペルー移住125周年を迎え、両国を繋ぐ架け橋である約20万人の日系社会を通じて二国間関係の強化を図りたい旨述べ、一時停止していたペルーの一般旅券所持者に対する査証免除措置を再開する旨発表し、両国間の人的交流がより一層活発となることへの期待感を示しました。また、石破総理は、ペルーで多発する森林火災に対応するため、日本製の消防車等の供与の決定について伝達するとともに、ペルー首都圏と地方部との経済・社会格差の是正に貢献すべく、北部の小零細事業者の金融アクセスへの改善を目的とした融資を実施する旨述べ、ボルアルテ大統領から拍手とともに謝意が示されました。
3.その他
(1) 在ペルー日系人との懇談
同17日はペルー日系人協会(APJ)訪問を行い、ペルーの日系人及び在留邦人と交流しました。
石破総理大臣は、式典で挨拶を行い、本年が日本人ペルー移住125周年という記念すべき年であり、その長い歴史の中で日系人が困難を乗り越え、ペルー社会に多大な貢献していることを誇りに思う旨述べました。また、コロナ禍において、日本人ペルー移住百周年記念病院が、コロナ患者用に国内最大の病床数を提供したことに言及しつつ、日系人の助け合いの精神に敬意を表しました。
オカダ会長からは、石破総理大臣の訪問を歓迎し、ペルー日系社会にとって総理の訪問は光栄である旨述べるとともに、ペルーと日本との友好協力関係強化にこれからも尽力していきたい旨述べました。
(2) 故フジモリ元大統領墓参
同16日は、カンポ・フェ・デ・ワチーパ墓地を訪問し、アルベルト・フジモリ・ペルー共和国元大統領の墓への献花を行い、哀悼の意を表しました。