11月の内政及び外交・国際関係における主な動きは、以下のとおり
令和6年12月19日
【概要】
1 内政
●5日、大統領府にて国家評議会会合が開催された。
●12日、サルウアナ国会議長は、全ての国会議員に対してクリスマスボーナスとして1,700ソルを支給することを明らかにした。
●18日、ケイコ・フジモリ人民勢力党(FP)党首は、フジモリ元大統領の墓参を行った石破総理大臣に対しSNSで謝意を示した。
●19日、コンセプシオン第一準備裁判所判事は、ニカノル・ボルアルテ大統領兄に対し、36ヶ月の予防拘禁措置を求刑した。
●19日、ダトゥム社によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査結果が公表された。
●20日、国会で州知事及び地方自治体首長の再選・地方政党の廃止に関する憲法改正案の2回目の投票が否決された。
●20日、チャビン・デ・ワンタル作戦に従事したペルー軍元特殊部隊隊員に対し、月額2,550ソルの特別報酬を支給する法案が賛成77、反対18で可決された。
●21日、ロベルト・ブルネオ全国選挙審査会(JNE)新代表が正式に就任した。
●24日、ペルー問題研究所(INEI)によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査結果が公表された。
●25日、陰の友人事件に関するイプソス社による世論調査結果が公表された。
●25日、人民刷新党(RP)は、エドムンド・ゴンサレス氏をベネズエラの次期大統領として公式に承認するようボルアルテ大統領に要請した。
●30日、ホルヘ・モンテロ新エネルギー鉱山大臣が就任した。
2 外交・国際関係
●5日、パトリシア・フアレス国会第一副議長は胡和平中国共産党中央委員会宣伝部副部長を団長とする中国訪問団と会談を行った。
●6日、当国大統領府は、ボルアルテ大統領が米国大統領選におけるトランプ前大統領の勝利を祝福する旨公式Xで発表した。
●6~7日、エクアドル・ペルー国境に関する常設混合委員会第10回通常会合がオンラインで開催された。
●12日、ハサナル・ボルキア・ブルネイ国王による当地国賓訪問が実施された。
●13日、ルオン・クオン・ベトナム国家主席による当地公式訪問が実施された。
●13日、アンワル・イブラヒム・マレーシア首相による当地公式訪問が実施された。
●14日、習近平中国国家主席による当地国賓訪問が実施された。
●14日、ボルアルテ大統領及び習近平中国国家主席は、大統領府からオンラインでチャンカイ港開港式に出席した。
●14日、プラボウォ・スビアント・インドネシア大統領による当地公式訪問が実施された。
●15日、ボルアルテ大統領は、バイデン米国大統領と首脳会談を実施した。
●16日、尹韓国大統領による当地公式訪問が実施された。
●17日、石破総理大臣によるペルー二国間訪問が実施された。
●22日、第12回スペイン・ペルー協力合同委員会が開催された。
【本文】
1 内政
(1)国家評議会の開催
5日、大統領府にて国家評議会会合が開催され、ボルアルテ大統領、サルウアナ国会議長、アレバロ最高裁長官、アドリアンセン首相他が出席した。同会合において、直近の課題である治安対策の他、移民政策や経済成長についても議論が交わされた。
(2)国会議員に対するクリスマスボーナスの支給
12日、サルウアナ国会議長は、全ての国会議員に対してクリスマスボーナスとして1,700ソルを支給することを明らかにした。
(3)ケイコ・フジモリ人民勢力党(FP)党首によるX投稿
18日、ケイコ・フジモリ人民勢力党(FP)党首は、APECリーダーズウィークのマージンにてフジモリ元大統領の墓参を行った石破総理大臣に対し、SNSを通じて謝意を示した。
(4)ニカノル・ボルアルテ氏に対する予防拘禁措置の求刑
19日、リチャード・コンセプシオン第一準備裁判所判事は、ニカノル・ボルアルテ大統領兄に対し、陰の友人事件(当館注1)で、36ヶ月の予防拘禁措置を求刑した。
(5)ダトゥム社によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査
19日、ダトゥム社によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査結果が公表され、ボルアルテ大統領の支持率は3%、不支持率は94%と両数値ともに過去最低を記録した。なお、アドリアンセン首相の支持率も過去最低の6%、不支持率は81%だった。
(6)州知事及び地方自治体首長の再選・地方政党の廃止に関する憲法改正案
20日、国会で州知事及び地方自治体首長の再選・地方政党の廃止に関する憲法改正案の2回目の投票が行われ、可決に必要な87票を下回る賛成76で否決された。なお、5月に行われた1回目の投票では賛成92、反対25で可決されていた。
(7)チャビン・デ・ワンタル作戦(当館注2)元隊員に対する特別報酬支給案可決
20日、チャビン・デ・ワンタル作戦に従事したペルー軍元特殊部隊隊員に対し、月額2,550ソルの特別報酬を支給する法案が賛成77、反対18で可決された。
(8)全国選挙審査会(JNE)新代表の就任
21日、ホルヘ・サラス全国選挙審査会(JNE)代表の後任として、ロベルト・ブルネオ全国選挙審査会(JNE)新代表が正式に就任した。同新代表の任期は2028年までの4年間である。
(9)ペルー問題研究所(INEI)によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査
24日、ペルー問題研究所(INEI)によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査結果が公表され、ボルアルテ大統領の支持率は5%、不支持率は91%だった。また、国会の支持率は6%、不支持率は90%だった。
(10)陰の友人事件に関するイプソス社世論調査
25日、陰の友人事件に関するイプソス社による世論調査結果が公表され、85%の国民が同事件の訴訟から逃亡しているニカノル・ボルアルテ氏をボルアルテ大統領が擁護していると考えていることが明らかになった。
(11)人民刷新党(RP)とベネズエラ大統領選挙
25日、人民刷新党(RP)は、声明を発出し、エドムンド・ゴンサレス氏を次期ベネズエラ大統領として公式に承認するようボルアルテ大統領に要請した。
(12)新エネルギー鉱山大臣の就任
30日、26日に国会において賛成80、反対4で罷免決議を受けたロムロ・ムチョ前エネルギー鉱山大臣に代わり、ホルヘ・モンテロ(Jorge Luis Jose MONTERO CORNEJO)新エネルギー鉱山大臣が就任した。
2 外交・国際関係
(1)パトリシア・フアレス国会第一副議長と中国訪問団の会談
5日、習近平国家主席によるペルー国賓訪問を前に、パトリシア・フアレス国会第一副議長(人民勢力党(FP))は胡和平(Hu Heping)中国共産党中央委員会宣伝部副部長を団長とする中国訪問団と会談を行った。
(2)大統領府による声明発出
6日、当国大統領府は、ボルアルテ大統領が米国大統領選におけるトランプ前大統領の勝利を祝福するとともに、投資、貿易等の分野における両国の戦略的関係がトランプ次期政権において強化・拡充されることを確信している旨公式Xを通じて発表した。
(3)エクアドル・ペルー国境に関する常設混合委員会第10回通常会合の開催
6~7日、エクアドル・ペルー国境に関する常設混合委員会第10回通常会合がオンラインで開催され、両国の良好な関係が強調された。また、両国間ジオポータルの導入と、両国の国際政治境界線を記載した地図の作成が計画されている2025年の作業計画が確認された。
(4)ハサナル・ボルキア・ブルネイ国王による当地国賓訪問
12日、APECリーダーズウィークのマージンにて、ハサナル・ボルキア・ブルネイ国王による当地国賓訪問が実施され、「ペルー共和国-ブルネイ・ダルサラーム国:強靱で持続可能なパートナーシップに向けた差異の解消」と題した共同声明が採択された。
(5)ルオン・クオン・ベトナム国家主席による当地公式訪問
13日、APECリーダーズウィークのマージンにて、ルオン・クオン・ベトナム国家主席による当地公式訪問が実施され、貿易関係、CPTPP、南南・三角協力等を含んだ共同声明が採択された。なお、今回がベトナム国家主席による初の当地公式訪問であった。
(6)アンワル・イブラヒム・マレーシア首相による当地公式訪問
13日、APECリーダーズウィークのマージンにて、アンワル・イブラヒム・マレーシア首相による当地公式訪問が実施され、越境犯罪やCPTPP、経済特区の開設等に対する関心を含んだ共同声明が発出された。なお、マレーシア首相がペルー及びラ米を訪問するのは今回が初めてであった。
(7)習近平中国国家主席による当地国賓訪問
14日、APECリーダーズウィークのマージンにて、習近平中国国家主席による当地国賓訪問が実施され、両国首脳会談において、両国間自由貿易協定最適化議定書が署名された他、複数の覚書が署名された。
(8)チャンカイ港開港式の実施
14日、ボルアルテ大統領及び習近平中国国家主席は、大統領府からオンラインでチャンカイ港開港式に出席した。同開港式においてボルアルテ大統領は、「チャンカイ港がホルヘ・チャベス国際空港、カヤオ港、鉄道インフラ・経済特区及び工業団地の開発と並んで、ペルーを世界貿易の主要アクターに押し上げるだろう」と述べた。
(9)プラボウォ・スビアント・インドネシア大統領による当地公式訪問
14日、APECリーダーズウィークのマージンにて、プラボウォ・スビアント・インドネシア大統領による当地公式訪問が実施され、農産品輸出や防衛協力等を含んだ共同声明が発出された。
(10)ペルー・米国首脳会談
15日、ボルアルテ大統領は、APECリーダーズウィークのマージンにて当国を訪問していたバイデン米国大統領と首脳会談を実施し、軍事分野における協力等について議論した。
(11)尹韓国大統領による当地公式訪問
16日、APECリーダーズウィークのマージンにて、尹韓国大統領による当地公式訪問が実施され、安全保障協力、技術協力、朝鮮半島情勢等を含んだ共同声明が発出された。
(12)石破総理大臣によるペルー訪問
17日、APECリーダーズウィークのマージンにて、石破総理大臣によるペルー二国間訪問が実施され、61のプロジェクトと両国間戦略的パートナーシップを強化し、活性化させるためのコミットメントを含んだロードマップ(2024~2033年)が発表された。
(13)シアレル外相の第12回スペイン・ペルー協力合同委員会出席
22日、シアレル外相は、アルバレス・スペイン外相と第12回スペイン・ペルー協力合同委員会の共同議長を務めた。同委員会において、両外相は、2024~2027年までの国別パートナーシップ枠組み(CPF)に署名した他、外交分野及び国際機関におけるスペイン語の国際的普及に関する覚書にも署名した。
(当館注1:ニカノル氏が自身が所属する政党(Ciudadanos por el Peru)の政党登録のため、ボルアルテ大統領の地位を利用して不正に必要な署名及び政党活動に必要な資金集めを行うための犯罪機関を主導していたとされる事件)
(当館注2:1997年4月22日、日本大使公邸において1996年12月17日から14名のトゥパック・アマル革命運動(MRTA)構成員によって捕らえたれていた人質をペルー軍特殊部隊が救出した作戦)
1 内政
●5日、大統領府にて国家評議会会合が開催された。
●12日、サルウアナ国会議長は、全ての国会議員に対してクリスマスボーナスとして1,700ソルを支給することを明らかにした。
●18日、ケイコ・フジモリ人民勢力党(FP)党首は、フジモリ元大統領の墓参を行った石破総理大臣に対しSNSで謝意を示した。
●19日、コンセプシオン第一準備裁判所判事は、ニカノル・ボルアルテ大統領兄に対し、36ヶ月の予防拘禁措置を求刑した。
●19日、ダトゥム社によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査結果が公表された。
●20日、国会で州知事及び地方自治体首長の再選・地方政党の廃止に関する憲法改正案の2回目の投票が否決された。
●20日、チャビン・デ・ワンタル作戦に従事したペルー軍元特殊部隊隊員に対し、月額2,550ソルの特別報酬を支給する法案が賛成77、反対18で可決された。
●21日、ロベルト・ブルネオ全国選挙審査会(JNE)新代表が正式に就任した。
●24日、ペルー問題研究所(INEI)によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査結果が公表された。
●25日、陰の友人事件に関するイプソス社による世論調査結果が公表された。
●25日、人民刷新党(RP)は、エドムンド・ゴンサレス氏をベネズエラの次期大統領として公式に承認するようボルアルテ大統領に要請した。
●30日、ホルヘ・モンテロ新エネルギー鉱山大臣が就任した。
2 外交・国際関係
●5日、パトリシア・フアレス国会第一副議長は胡和平中国共産党中央委員会宣伝部副部長を団長とする中国訪問団と会談を行った。
●6日、当国大統領府は、ボルアルテ大統領が米国大統領選におけるトランプ前大統領の勝利を祝福する旨公式Xで発表した。
●6~7日、エクアドル・ペルー国境に関する常設混合委員会第10回通常会合がオンラインで開催された。
●12日、ハサナル・ボルキア・ブルネイ国王による当地国賓訪問が実施された。
●13日、ルオン・クオン・ベトナム国家主席による当地公式訪問が実施された。
●13日、アンワル・イブラヒム・マレーシア首相による当地公式訪問が実施された。
●14日、習近平中国国家主席による当地国賓訪問が実施された。
●14日、ボルアルテ大統領及び習近平中国国家主席は、大統領府からオンラインでチャンカイ港開港式に出席した。
●14日、プラボウォ・スビアント・インドネシア大統領による当地公式訪問が実施された。
●15日、ボルアルテ大統領は、バイデン米国大統領と首脳会談を実施した。
●16日、尹韓国大統領による当地公式訪問が実施された。
●17日、石破総理大臣によるペルー二国間訪問が実施された。
●22日、第12回スペイン・ペルー協力合同委員会が開催された。
【本文】
1 内政
(1)国家評議会の開催
5日、大統領府にて国家評議会会合が開催され、ボルアルテ大統領、サルウアナ国会議長、アレバロ最高裁長官、アドリアンセン首相他が出席した。同会合において、直近の課題である治安対策の他、移民政策や経済成長についても議論が交わされた。
(2)国会議員に対するクリスマスボーナスの支給
12日、サルウアナ国会議長は、全ての国会議員に対してクリスマスボーナスとして1,700ソルを支給することを明らかにした。
(3)ケイコ・フジモリ人民勢力党(FP)党首によるX投稿
18日、ケイコ・フジモリ人民勢力党(FP)党首は、APECリーダーズウィークのマージンにてフジモリ元大統領の墓参を行った石破総理大臣に対し、SNSを通じて謝意を示した。
(4)ニカノル・ボルアルテ氏に対する予防拘禁措置の求刑
19日、リチャード・コンセプシオン第一準備裁判所判事は、ニカノル・ボルアルテ大統領兄に対し、陰の友人事件(当館注1)で、36ヶ月の予防拘禁措置を求刑した。
(5)ダトゥム社によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査
19日、ダトゥム社によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査結果が公表され、ボルアルテ大統領の支持率は3%、不支持率は94%と両数値ともに過去最低を記録した。なお、アドリアンセン首相の支持率も過去最低の6%、不支持率は81%だった。
(6)州知事及び地方自治体首長の再選・地方政党の廃止に関する憲法改正案
20日、国会で州知事及び地方自治体首長の再選・地方政党の廃止に関する憲法改正案の2回目の投票が行われ、可決に必要な87票を下回る賛成76で否決された。なお、5月に行われた1回目の投票では賛成92、反対25で可決されていた。
(7)チャビン・デ・ワンタル作戦(当館注2)元隊員に対する特別報酬支給案可決
20日、チャビン・デ・ワンタル作戦に従事したペルー軍元特殊部隊隊員に対し、月額2,550ソルの特別報酬を支給する法案が賛成77、反対18で可決された。
(8)全国選挙審査会(JNE)新代表の就任
21日、ホルヘ・サラス全国選挙審査会(JNE)代表の後任として、ロベルト・ブルネオ全国選挙審査会(JNE)新代表が正式に就任した。同新代表の任期は2028年までの4年間である。
(9)ペルー問題研究所(INEI)によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査
24日、ペルー問題研究所(INEI)によるボルアルテ大統領等の支持率に関する世論調査結果が公表され、ボルアルテ大統領の支持率は5%、不支持率は91%だった。また、国会の支持率は6%、不支持率は90%だった。
(10)陰の友人事件に関するイプソス社世論調査
25日、陰の友人事件に関するイプソス社による世論調査結果が公表され、85%の国民が同事件の訴訟から逃亡しているニカノル・ボルアルテ氏をボルアルテ大統領が擁護していると考えていることが明らかになった。
(11)人民刷新党(RP)とベネズエラ大統領選挙
25日、人民刷新党(RP)は、声明を発出し、エドムンド・ゴンサレス氏を次期ベネズエラ大統領として公式に承認するようボルアルテ大統領に要請した。
(12)新エネルギー鉱山大臣の就任
30日、26日に国会において賛成80、反対4で罷免決議を受けたロムロ・ムチョ前エネルギー鉱山大臣に代わり、ホルヘ・モンテロ(Jorge Luis Jose MONTERO CORNEJO)新エネルギー鉱山大臣が就任した。
2 外交・国際関係
(1)パトリシア・フアレス国会第一副議長と中国訪問団の会談
5日、習近平国家主席によるペルー国賓訪問を前に、パトリシア・フアレス国会第一副議長(人民勢力党(FP))は胡和平(Hu Heping)中国共産党中央委員会宣伝部副部長を団長とする中国訪問団と会談を行った。
(2)大統領府による声明発出
6日、当国大統領府は、ボルアルテ大統領が米国大統領選におけるトランプ前大統領の勝利を祝福するとともに、投資、貿易等の分野における両国の戦略的関係がトランプ次期政権において強化・拡充されることを確信している旨公式Xを通じて発表した。
(3)エクアドル・ペルー国境に関する常設混合委員会第10回通常会合の開催
6~7日、エクアドル・ペルー国境に関する常設混合委員会第10回通常会合がオンラインで開催され、両国の良好な関係が強調された。また、両国間ジオポータルの導入と、両国の国際政治境界線を記載した地図の作成が計画されている2025年の作業計画が確認された。
(4)ハサナル・ボルキア・ブルネイ国王による当地国賓訪問
12日、APECリーダーズウィークのマージンにて、ハサナル・ボルキア・ブルネイ国王による当地国賓訪問が実施され、「ペルー共和国-ブルネイ・ダルサラーム国:強靱で持続可能なパートナーシップに向けた差異の解消」と題した共同声明が採択された。
(5)ルオン・クオン・ベトナム国家主席による当地公式訪問
13日、APECリーダーズウィークのマージンにて、ルオン・クオン・ベトナム国家主席による当地公式訪問が実施され、貿易関係、CPTPP、南南・三角協力等を含んだ共同声明が採択された。なお、今回がベトナム国家主席による初の当地公式訪問であった。
(6)アンワル・イブラヒム・マレーシア首相による当地公式訪問
13日、APECリーダーズウィークのマージンにて、アンワル・イブラヒム・マレーシア首相による当地公式訪問が実施され、越境犯罪やCPTPP、経済特区の開設等に対する関心を含んだ共同声明が発出された。なお、マレーシア首相がペルー及びラ米を訪問するのは今回が初めてであった。
(7)習近平中国国家主席による当地国賓訪問
14日、APECリーダーズウィークのマージンにて、習近平中国国家主席による当地国賓訪問が実施され、両国首脳会談において、両国間自由貿易協定最適化議定書が署名された他、複数の覚書が署名された。
(8)チャンカイ港開港式の実施
14日、ボルアルテ大統領及び習近平中国国家主席は、大統領府からオンラインでチャンカイ港開港式に出席した。同開港式においてボルアルテ大統領は、「チャンカイ港がホルヘ・チャベス国際空港、カヤオ港、鉄道インフラ・経済特区及び工業団地の開発と並んで、ペルーを世界貿易の主要アクターに押し上げるだろう」と述べた。
(9)プラボウォ・スビアント・インドネシア大統領による当地公式訪問
14日、APECリーダーズウィークのマージンにて、プラボウォ・スビアント・インドネシア大統領による当地公式訪問が実施され、農産品輸出や防衛協力等を含んだ共同声明が発出された。
(10)ペルー・米国首脳会談
15日、ボルアルテ大統領は、APECリーダーズウィークのマージンにて当国を訪問していたバイデン米国大統領と首脳会談を実施し、軍事分野における協力等について議論した。
(11)尹韓国大統領による当地公式訪問
16日、APECリーダーズウィークのマージンにて、尹韓国大統領による当地公式訪問が実施され、安全保障協力、技術協力、朝鮮半島情勢等を含んだ共同声明が発出された。
(12)石破総理大臣によるペルー訪問
17日、APECリーダーズウィークのマージンにて、石破総理大臣によるペルー二国間訪問が実施され、61のプロジェクトと両国間戦略的パートナーシップを強化し、活性化させるためのコミットメントを含んだロードマップ(2024~2033年)が発表された。
(13)シアレル外相の第12回スペイン・ペルー協力合同委員会出席
22日、シアレル外相は、アルバレス・スペイン外相と第12回スペイン・ペルー協力合同委員会の共同議長を務めた。同委員会において、両外相は、2024~2027年までの国別パートナーシップ枠組み(CPF)に署名した他、外交分野及び国際機関におけるスペイン語の国際的普及に関する覚書にも署名した。
(当館注1:ニカノル氏が自身が所属する政党(Ciudadanos por el Peru)の政党登録のため、ボルアルテ大統領の地位を利用して不正に必要な署名及び政党活動に必要な資金集めを行うための犯罪機関を主導していたとされる事件)
(当館注2:1997年4月22日、日本大使公邸において1996年12月17日から14名のトゥパック・アマル革命運動(MRTA)構成員によって捕らえたれていた人質をペルー軍特殊部隊が救出した作戦)