クスコなど高地に渡航される方への注意喚起

令和7年6月6日
 在ペルー日本国大使館
 マチュピチュ遺跡訪問の玄関口である観光地クスコ(標高3,400メートル)やチチカカ湖で有名な観光地プーノ(標高3,850メートル)は、極めて標高が高く、高山病などの疾病にかかるリスクがあります。
 
 高山病とは、低地から高地へ急に移動した時、低気圧および低酸素状態に対して身体が順応できないことが原因で起こる症状の総称です。高山病は重症化すると肺に水が溜まる「高地肺水腫」や脳がむくむ「脳浮腫」となり、すぐに適切な治療を受けると共に急いで低地へ下がらないと死に至ることがあります。
 
 高山病の発症は個人差とともにその日の体調によっても左右されるため、過去に高地で高山病にならなかったからといって次回も高山病にならないという保証はありません。年齢を問わず、健康な方でも発症することがあります。体調に十分注意し、無理のないスケジュールで行動してください。また、低酸素状態は心臓や肺に大きな負担をかけるため、高血圧、心臓疾患や呼吸器疾患をはじめ持病がある方は渡航前に医師にご相談ください。
 
 容態によっては、入院加療や、リマ市などの低地への緊急搬送が必要となることも少なくありません。搬送には多額の費用が必要となります。もし保険に加入されていない場合、適切な搬送や治療を受けられないことがありますので、高額な医療費や搬送費用をカバーした海外旅行傷害保険への加入を強くおすすめします。
 
 高山病の他、ペルーでかかり易い疾病や医療情報については、こちらをご確認ください。
世界の医療情報(ペルー):https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/peru.html