リマ市及びカヤオ憲法特別市に対する治安対策のための非常事態宣言の発出

令和7年10月22日
在ペルー日本国大使館

○ペルー政府は、リマ市及びカヤオ憲法特別市に対し、10月22日から30日間の治安対策のための非常事態宣言を発出しました。
○今回の宣言により、治安当局が犯罪捜査を目的として、検問等で令状無く所持品の検査や車両内の捜索を行う可能性があります。外出時は身分証を必ず携行するようにしてください。
○主にリマ中心部「セントロ地区」ではデモや道路封鎖が断続的に発生しており、10月15日のデモでは参加者1名が銃撃により死亡する事態が発生しています。今後も予告なくデモや道路封鎖する可能性が高いことから、報道等で最新の治安情報の入手に努めるとともに、デモ付近では十分注意の上、デモに遭遇した場合は近づかないでください。

1 ペルー政府は、リマ市及びカヤオ憲法特別市に対し、10月22日から30日間の治安対策のための非常事態宣言を発出しました。

官報(スペイン語のみ):
https://busquedas.elperuano.pe/dispositivo/NL/2450678-1

2 同宣言の発出により、当該地域では期間中、住居不可侵、通行の自由、集会及び人身の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。

3 主にリマ中心部「セントロ地区」ではデモや道路封鎖が断続的に発生しており、10月15日のデモでは参加者1名が銃撃により死亡する事態が発生しています。今後も予告なくデモや道路封鎖する可能性が高いことから、報道等で最新の治安情報の入手に努めるとともに、デモ付近では十分注意の上、デモに遭遇した場合は近づかないでください。

4 ペルーの情勢は流動的です。渡航・滞在を予定される方、及び既に滞在中の方は、デモ・犯罪・自然災害等の不測の事態に巻き込まれないよう、以下のような安全対策を心掛け、十分注意してください。
(1)報道等で最新の治安情報の入手に努める。
(2)所持品は最小限度に留め、目につかないように携行する。身分証は必ず携行する。
(3)普段は比較的安全と思われる場所でも注意を怠らない。
(4)強盗に遭遇した場合、抵抗することにより傷害、殺人事件に発展するケースもあるため絶対に抵抗はせず、身の安全を第一に行動する。
(5)デモ等が実施された場合には近づかず、デモ等に遭遇した場合は速やかにその場から離れる。
(6)抗議活動が暴徒化した場合の標的になる可能性のある政府機関や警察関連施設には、必要のない限り近づかない。
(7)渡航・滞在する場合、道路・空港封鎖等に備え、普段より時間に余裕をもって行動する。

5 リマ市・カヤオ憲法特別市全域で、引き続き、拳銃を使用した凶悪犯罪を含む強盗、ひったくり等の一般犯罪が日中から発生しており、日本国外務省は同地域に対し、「危険情報レベル1:十分注意してください」を発出し、注意喚起を行うとともに、ペルー国内の各地域に対して危険情報のレベル1(十分注意してください)および危険情報のレベル2(不要不急の渡航は止めてください)、レベル3(渡航は止めてください)を発出しています。(危険情報)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_261.html#ad-image-0