ペルー政治情勢(2026年2月)

令和8年3月18日
【概要】
1 内政
(1)政府及び国会の動き
●13日、ロスピグリオシ国会議長は、ヘリ大統領に対して提出されている罷免決議案につき議論するための臨時国会本会議を2月17日に招集した。
●17日、臨時国会本会議にて、ヘリ大統領に対する罷免決議案の審議が行われ、賛成75票、反対24票、棄権3票で可決された。
●19日、臨時国会本会議にて、バルカサル・ペルー・リブレ党(PL)議員が新国会議長に選出され、その後、新大統領に就任した。
●24日、バルカサル大統領は、閣僚計19名の宣誓式を実施した。
(2)選挙情勢
●12日、全国選挙過程事務局(ONPE)は、次期総選挙の投票用紙に記載される政治団体の順番を決定するための抽選を実施した。
(3)世論調査
●4日、CIT社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、ヘリ大統領の支持率は39.5%、不支持率は47.6%であった。
●8日、イプソス社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、ヘリ大統領の支持率は30%、不支持率は61%であった。
●12日、イプソス社による次期大統領選挙に関する世論調査結果が公表され、12%を獲得したラファエル・ロペス・アリアガ候補(人民刷新党(RP))が一位であった。
●14日、CIT社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、ヘリ大統領の支持率は26.5%、不支持率は64.3%であった。
●14日、ダトゥム社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、ヘリ大統領の支持率は37%、不支持率は53%であった。
●20日、CPI社による次期大統領選挙に関する世論調査結果が公表され、12.5%を獲得したロペス・アリアガ候補(RP)が一位であった。
●22日、ダトゥム社による次期大統領選挙に関する世論調査結果が公表され、13.4%を獲得したロペス・アリアガ候補(RP)が一位であった。
●23日、イプソス社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、バルカサル大統領の支持率は24%、不支持率は63%であった。
●26日、イプソス社による次期大統領選挙に関する世論調査結果が公表され、10%を獲得したロペス・アリアガ候補(RP)が一位であった。
●27日、イプソス社による次期上院議員選挙に関する世論調査結果が公表され、政党別支持率では、7%を獲得したFPが一位であった。
 
2 外交・国際関係
(1)声明等
●13日、当国外務省は、ヘリ大統領がトランプ大統領からラテンアメリカ及びカリブ諸国首脳が集まるハイレベルサミットに招待された旨発表した。
●20日、ヘリ前大統領は、バルカサル大統領に対して、同前大統領公式Xを通じて、主要な戦略的パートナーとして今後も米国との関係を強化するよう要請する旨の投稿を行った。
●24日、当国外務省は、22日にグアダラハラで発生した事件を受け、かかる暴力行為を強く非難する旨の声明を発出した。
●28日、当国外務省は、中東情勢に関し、関係各国に対し、時代を悪化させうる行動を避けるよう呼びかける旨の声明を発出した。
●28日、当国外務省は、パキスタンとアフガニスタンの国境地域で発生した軍事衝突に対する懸念を表明した。
(2)政府要人の外遊及び各国との会談
●2日、デネグリ外務副大臣は、スメルソ・スペイン外務・EU・協力省イベロアメリカ・カリブ・世界におけるスペイン語担当長官との会談を実施した。
●3日、バーニー・ナバロ新当地米国大使は、ヘリ大統領に対して信任状を捧呈し、その後、同大統領と会談した。
●4日及び5日、デ・セラ外相は、インド、エクアドル、アルゼンチン等と外相会談を実施した。
●11日、ナバロ新当地米国大使は、ディアス国防大臣、レジアルド・リマ市長及びフェレロ駐米国ペルー大使と会談した。
●12日、アルバレス首相及びマルティネス法務人権大臣は、ビジャトロ・エルサルバドル司法・公共治安大臣及びリエラ・パラグアイ内務大臣と会談した。
●16日、デ・セラ外相は、宋当地中国大使との会談を実施した。
(3)その他
●9日、デ・セラ外相及びハットウェル当地EU大使は、次期総選挙におけるEUによる選挙監視団派遣に関する協定を締結した。
●26日、ロシア外務省は、同省公式Xにおいて、友好国のバルカサル新大統領の成功を記念する旨の投稿を行った。
●27日、官報にて、フランシスコ・テンヤ駐シンガポール・ペルー大使を新駐日ペルー大使に任命する人事が発表された。
 
【本文】
1 内政
(1)CIT社による大統領支持率等に関する世論調査
 4日、CIT社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、ヘリ大統領の支持率は39.5%、不支持率は47.6%であった。
 
(2)イプソス社による大統領支持率等に関する世論調査
 8日、イプソス社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、ヘリ大統領の支持率は30%、不支持率は61%であった。
 
(3)イプソス社による次期大統領選挙に関する世論調査
 12日、イプソス社による次期大統領選挙に関する世論調査結果が公表され、12%を獲得したラファエル・ロペス・アリアガ候補(人民刷新党(RP))が一位であった。また、8%を獲得したケイコ・フジモリ候補(人民勢力党(FP))が二位、4%を獲得したセサル・アクーニャ候補(進歩のための同盟党(APP))が三位であった。
 
(4)次期総選挙の投票用紙に記載される政治団体の順番の決定
 12日、全国選挙過程事務局(ONPE)は、次期総選挙の投票用紙に記載される政治団体の順番を決定するための抽選を実施した。
 
(5)臨時国会本会議の招集
 13日、ロスピグリオシ国会議長は、ヘリ大統領に対して提出されている罷免決議案につき議論するための臨時国会本会議を2月17日に招集した。
 
(6)CIT社による大統領支持率等に関する世論調査
 14日、CIT社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、ヘリ大統領の支持率は26.5%、不支持率は64.3%であった。また、同日公表された次期大統領選挙に関する世論調査では、15.3%を獲得したロペス・アリアガ候補(RP)が一位であった。また、8%を獲得したフジモリ候補(FP)が二位、6.1%を獲得したアクーニャ候補(APP)が三位であった。
 
(7)ダトゥム社による大統領支持率等に関する世論調査
 14日、ダトゥム社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、ヘリ大統領の支持率は37%、不支持率は53%であった。
 
(8)国会によるヘリ大統領の罷免
 17日、臨時国会本会議にて、ヘリ大統領による中国人企業家2名との密会疑惑等を背景に、国会に提出されていた同大統領に対する罷免決議案の審議が行われ、賛成75票、反対24票、棄権3票で可決された。
 
(9)バルカサル新大統領の就任
 19日、ヘリ前大統領の罷免に伴い、臨時国会本会議にて、新国会議長選出のための投票が実施された結果、バルカサル・ペルー・リブレ党(PL)議員が新国会議長に選出され、その後、新大統領に就任した。
 
(10)CPI社による次期大統領選挙に関する世論調査結果
 20日、CPI社による次期大統領選挙に関する世論調査結果が公表され、12.5%を獲得したロペス・アリアガ候補(RP)が一位であった。また、7%を獲得したフジモリ候補(FP)が二位、5.1%を獲得したアルフォンソ・ロペス・チャウ候補(今こそ国家党)が三位であった。
 
(11)ダトゥム社による次期大統領選挙に関する世論調査結果
 22日、ダトゥム社による次期大統領選挙に関する世論調査結果が公表され、13.4%を獲得したロペス・アリアガ候補(RP)が一位であった。また、9.7%を獲得したフジモリ候補(FP)が二位、6%を獲得したアルバレス候補(みんなの国党)が三位であった。
 
(12)イプソス社による大統領支持率等に関する世論調査
 23日、イプソス社による大統領支持率等に関する世論調査結果が公表され、バルカサル大統領の支持率は24%、不支持率は63%であった。
 
(13)ミラジェス新内閣の発足
 24日、バルカサル大統領は、ミラジェス新首相をはじめとする閣僚計19名の
宣誓式を当国大統領府において実施した。なお、デ・セラ外相をはじめとする6名の閣僚は、ヘリ前政権から再任となった。
 
(14)イプソス社による次期大統領選挙に関する世論調査
 26日、イプソス社による次期大統領選挙に関する世論調査結果が公表され、10%を獲得したロペス・アリアガ候補(RP)が一位であった。また、9%を獲得したフジモリ候補(FP)が二位、4%を獲得したロペス・チャウ候補(今こそ国家党)及びセアクーニャ候補(APP)が同率三位であった。
 
(15)イプソス社による次期上院議員選挙に関する世論調査
 27日、イプソス社による次期上院議員選挙に関する世論調査結果が公表され、政党別支持率では、7%を獲得したFPが一位、6%を獲得したRPが二位、5%を獲得したAPPが三位であった。
 
2 外交・国際関係
(1)デネグリ外務副大臣とスメルソ・スペイン外務・EU・協力省イベロアメリカ・カリブ・世界におけるスペイン語担当長官の会談
 2日、デネグリ外務副大臣は、当地において、スメルソ・スペイン外務・EU・協力省イベロアメリカ・カリブ・世界におけるスペイン語担当長官との会談を実施し、世界で2番目に多いペルー人有権者を抱えるスペインにおける当国次期総選挙にかかる投票の実施等につき議論した。
 
(2)ナバロ新当地米国大使による信任状の捧呈
 3日、バーニー・ナバロ新当地米国大使は、ヘリ大統領に対して信任状を捧呈し、その後、同大統領と会談した。同会談において、両者は、二国間協力や両国間の貿易協定の強化等につき議論した。
 
(3)デ・セラ外相の米国訪問におけるバイ会談等
 4日及び5日、デ・セラ外相は、米国における重要鉱物閣僚会議出席のマージンにて、インド、エクアドル、アルゼンチン等と外相会談を実施した。
 
(4)次期総選挙におけるEUによる選挙監視団派遣に関する協定の締結
 9日、デ・セラ外相及びハットウェル当地EU大使は、次期総選挙におけるEUによる選挙監視団派遣に関する協定を締結した。
 
(5)ナバロ新当地米国大使と当国政府関係者の会談
 11日、ナバロ新当地米国大使は、ディアス国防大臣、レジアルド・リマ市長及びフェレロ駐米国ペルー大使と会談した。
 
(6)アルバレス首相及びマルティネス法務人権大臣とビジャトロ・エルサルバドル司法・公共治安大臣及びリエラ・パラグアイ内務大臣との会談
 12日、アルバレス首相及びマルティネス法務人権大臣は、ビジャトロ・エルサルバドル司法・公共治安大臣及びリエラ・パラグアイ内務大臣と会談し、治安対策に対する各国の経験を共有した。
 
(7)外務省声明:ヘリ大統領に対するラテンアメリカ及びカリブ首脳との会合への招待
 13日、当国外務省は、ヘリ大統領がトランプ大統領から3月7日に米国フロリダ州で開催されるラテンアメリカ及びカリブ諸国首脳が集まるハイレベルサミットに招待された旨発表した。
 
(8)デ・セラ外相と宋当地中国大使の会談
 16日、デ・セラ外相は、春節を記念し、宋当地中国大使と会談し、両国商業関係等につき議論した。
 
(9)ヘリ前大統領によるペルー・米国関係に関する投稿
 20日、ヘリ前大統領は、バルカサル大統領に対して、同前大統領公式Xを通じて、主要な戦略的パートナーとして今後も米国との関係を強化するよう要請する旨の投稿を行った。
 
(10)外務省声明:メキシコ情勢
 24日、当国外務省は、22日にグアダラハラで発生した事件を受け、かかる暴力行為を強く非難するとともに、メキシコ国民への連帯を表明し、治安と公共秩序の早期回復を願う旨の声明を発出した。
 
(11)ロシア外務省によるバルカサル政権へのメッセージ
 26日、ロシア外務省は、同省公式Xにおいて、友好国のバルカサル新大統領の成功を記念する旨の投稿を行った。
 
(12)新駐日ペルー大使の任命
 27日、官報にて、フランシスコ・テンヤ駐シンガポール・ペルー大使を新駐日ペルー大使に任命する人事が発表された。
 
(13)外務省声明:中東情勢
 28日、当国外務省は、中東情勢に関し、関係各国に対し、時代を悪化させうる行動を避けるよう勧告し、地域の安定と平和を回復するための手段として対話と外交的メカニズムを優先させるよう呼びかける旨の声明を発出した。
 
(14)外務省声明:アフガニスタンとパキスタンにおける紛争
 28日、当国外務省は、パキスタンとアフガニスタンの国境地域で発生した軍事衝突に対する懸念を表明し、国連事務総長による敵対行為の即時停止を求める声明に賛同し、緊張緩和と新たな衝突の回避のため双方が外交ルートと直接対話を優先し、国際法と紛争の平和的解決を優先するよう呼びかける旨の声明を発出した。