ペルー海外安全対策情報(2016年10月~12月:邦人被害例等)
平成29年1月4日
在ペルー日本国大使館
1 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向(1)全般
リマ市・カヤオ市を中心に依然として強盗,窃盗の被害が昼夜を問わず多発している。信号待ちの車両の窓ガラスを割って車内の荷物を持ち去る「窓割り強盗」や,通行中の歩行者のバッグ等所持品を狙った「路上強盗(ラケテオ)」,「ひったくり」,営業中のレストラン等に押し入る「レストラン強盗」等の発生が見られる。また,強盗被害に遭った被害者が抵抗したことにより殺害される事件も発生していることから,万一,強盗被害に遭った場合は抵抗することなく,身の安全を優先することが肝要である。
(2)邦人被害例
(置き引き)11月17日(木)午前10時30分頃,在留邦人がリマ市サン・ルイス区にある国立スポーツヴィラの体操競技練習場において,椅子に置いておいた鞄を置き引きされた。
(置き引き)12月27日(火)午後12時40分頃,邦人旅行者がイカ市のレストランにおいて,椅子に置いておいた鞄を置き引きされた。
2 テロ・爆弾事件発生状況
アプリマック・エネ・マンタロ川渓谷(VRAEM)地域の一部地域では,引き続きテロリストと治安部隊との衝突が度々発生しており,非常事態宣言が延長されている。
また,過去にはリマ市内で,目的不明なるも,手榴弾を路上に置き去る事案が発生していることから,不審物を発見した際は決して近づいたり触ったりすることなく,速やかに警察に通報し処理を委ねることが肝要である。
3 誘拐・脅迫事件発生状況
リマ市では年少者を誘拐し親に身代金を要求する事案が発生しており,犯人は逮捕されているが,模倣犯には警戒する必要がある。
また、国内では,建設関連業者等に対してみかじめ料等を求める脅迫,恐喝,殺人事件が発生している。