クスコ州チュンビビルカス郡に対する非常事態宣言の発令(2017年01月19日まで)
平成28年12月22日
在ペルー日本国大使館
クスコ州の南部に位置するチュンビビルカス郡では,住民らが,ラス・バンバス鉱山,コンスタンシア鉱山,ウトゥンサ鉱山に対する開発プロジェクトの再調査・内容変更や違法鉱山対策,インフラ整備につき,政府代表者と11月15日に協議を行ったが,協議結果が履行されないことに不満を抱き,12月19日から同郡内で72時間のゼネラル・ストライキを始めました。同郡内では,鉱山へつながる道路封鎖のほか,同郡チャマカ町,ベリジェ町,リビタカ町でデモ行進が行われ,デモ隊の一部は投石を行うなど暴徒化しています。
これらの事態を受けペルー政府は,12月20日付官報にて,クスコ州チュンビビルカス郡に対し,21日から30日間(2017年1月19日まで),治安対策として非常事態宣言を発令する大統領令を公布しました。同宣言の発令により,当該地域では同期間中,人身の自由と安全,住居不可侵,集会及び通行の自由といった憲法で保障された権利の一部が制限されます。
つきましては,同地域に渡航・滞在を予定される方,及び既に滞在中の方は,報道等により,最新の情報の入手に努めるとともに,抗議デモや集会等,人が集まっている場所等を見かけた場合は決して興味本位で近づかず,不測の事態に巻き込まれることがないよう,その場から速やかに離れるようにしてください。
併せて抗議活動が暴徒化した場合の標的になる可能性のある政府機関や警察関連施設等近辺では,滞在時間を短くするなど適切な安全対策を講じてください。