ペルー草の根・人間の安全保障無償資金協力

「新マカラ国際橋建設計画」及び「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」に関する署名式

3月9日 吉良政務官挨拶文



ガルシア・ベラウンデ外務大臣閣下、そしてペルー国民の皆様、


このたび、我が国対ペルー無償資金協力2案件「新マカラ国際橋建設計画」及び「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」の交換公文の署名がたった今、滞りなく行われましたことは誠に喜ばしく、日本政府を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。

私は今回のこの署名を見届け、この案件が両国の親善に役立つことを確認するために、今日、ペルーにやってきました。

1件目の「新マカラ国際橋建設計画」は、みなさまもご承知のとおり、ペルー・エクアドル両国の国境紛争が終結し1998年に和平合意が結ばれたことを受け、両国が策定した、国境地域の統合と開発を目的とした10カ年計画の中に位置づけられるプロジェクトでございます。我が国は、2国間和平を国際的に支援することを目的とし、和平定着を促進するための象徴的な事業として、国境にかかるマカラ橋の建設の支援を決定いたしました。本計画の実施により、両国の国境交通の要である橋梁が改善されることにより、両国間の物流が促進され、地域の開発、地域格差の是正、両国の統合及び和平定着が促進されるよう期待されます。

2件目の「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」は、2年前のガルシア大統領訪日の際に署名されました、日本・ペルー間の環境に関する共同宣言に基づき、気候変動対策の一環として、ペルー・エネルギー鉱山省、及びリマ上下水道公社所管の施設に、太陽光発電機材を整備するために必要な資金を供与するものです。我が国の鳩山総理は、昨年9月の国連気候変動サミットにおいて、1990年比で2020年までに温室効果ガス25%削減という、非常に野心的なターゲットを約束し、私どもは気候変動問題の解決のために必要な国際的な支援を行っていきたいと考えております。本件実施により、発電用化石燃料の消費量が減少し、二酸化炭素の排出量が削減されるとともに、再生可能エネルギーに対する普及啓発が促進されることを期待されています。

最後に、今回のこの両案件の実現に向けてご尽力されてきた両国関係者のみなさまに感謝を申し上げ、今後の円滑な実施に向け改めて特段のご協力を頂きますようにお願い申し上げますとともに、両国の友好関係の一層の発展を祈念いたしまして、私のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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