草の根・人間の安全保障無償資金協力
「アルシデス・ソロモン・ソリーリャ職業訓練施設の機材整備計画」
に関する署名式
在ペルー日本国大使館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、「アルシデス・ソロモン・ソリーリャ職業訓練施設の機材整備計画」に対し、総額78,186米ドルの無償資金協力を行うことを決定し、10月7日(木曜日)、ペルー女性社会開発省において、ボラ女性社会開発大臣が同席する中、目賀田周一郎大使と実施団体、身体障害者統合審議会(CONADIS)との間で贈与契約が行われました。
■プロジェクトの概要
(1)プロジェクトの内容
障害者の自立した生活の実現を支援することを目的とし、障害者への技術訓練のための縫製機材や調理器具、コンピュータ等を供与する。
(2)プロジェクト実施の背景
ペルーで生活する多数の障害者は社会的・経済的に疎外された立場に置かれ、教育、医療、福祉、雇用等のサービスへのアクセスが非常に困難となっています。特に障害者のための教育体制が整っていないことから、障害者の多くが中等教育の後の教育を受けることが難しい状況にあり、このことが障害者の就職機会を狭め、多くの障害者及びその家族の経済状況を苦しめている状況にあります。このような状況を踏まえ、申請団体は、リマ首都圏在住の障害者に職業訓練を提供する目的で、2008年にアルシデス・サロモン・ソリーリャ職業訓練施設を開校し、現在、縫製、製靴、皮革、手芸、大工、電工、PC、農芸、製菓・製パンのテーマ、年間22クラスを無料で開設しています。しかしながら、現状使用されている機材では、必要な職業訓練を受講生に提供できていないほか、機材数も足りておらず、生徒達は授業期間内に充分な実技訓練を受けないまま卒業しなければならない状況にあります。そのため、新機材の導入のための本計画が策定され、資金援助を日本大使館に要請するに至りました。
(3)プロジェクトの効果
機材の供与により、年間約600名の障害者に対する適切な職業訓練を行うことが可能になります。
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