草の根・人間の安全保障無償資金協力
アレキパ州、サン・マルティン州、アマソナス州の救急車整備計画、及び
アレキパ州、「サン・マルティン州の入院施設用ベッド整備計画に関する署名式
在ペルー日本国大使館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、アレキパ州に対する救急車と入院施設用ベッドの整備計画、サン・マルティン州に対する救急車と入院施設用ベッドの整備計画、アマソナス州に対する救急車の整備計画に対し、総額408,398米ドルの無償資金協力を行うことを決定し、10月27日(水曜日)、リマ市内保健省において、オスカル・ウガルテ保健大臣同席の下、目賀田周一郎大使と実施団体、ギジェルモ・カルデロン・アレキパ州保健局副局長、ウィリアム・バルダレス・サン・マルティン州保健局長及びエドゥアルド・ボオルケス・アマソナス州保健局長との間で贈与契約が行われました。
アマソナス州,サン・マルティン州,アレキパ州の代表と目賀田大使の契約署名
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目賀田大使の挨拶
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ウガルテ保健大臣の挨拶
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出席者一同 |
■プロジェクトの概要
?アレキパ州、サン・マルティン州及びアマソナス州保健局への救急車整備
アレキパ州、サン・マルティン州及びアマソナス州内の病院に対し、日本の中古救急車18台をペルーに輸送の上、整備する。
?アレキパ州及びサン・マルティン州保健局への入院施設用ベッド整備
アレキパ州及びサン・マルティン州内の病院に対し、入院施設用ベッド(合計372床(ベッドマット含む))を供与する。
■プロジェクト実施の背景
?アレキパ州、サン・マルティン州及びアマソナス州保健局への救急車整備
アレキパ州、サン・マルティン州及びアマソナス州の医療施設では、医療施設への患者移送に必要な救急車両の数が足りず、医療施設間の連携も正常に機能していない状況にあります。救急車のない病院では代わりに一般車両、バイク、三輪車、リアカーを利用して救急患者を移送しており、医療設備がないため移送中に患者にケアを行うことができず、患者が危険な状態に陥ることがたびたびありました。そのため、実施団体は、救急医療体制の見直しを図り、救急車整備を行う本計画を策定し、資金援助を日本大使館に要請するに至りました。
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乗用車を改造して使用されている救急車
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寄贈予定の中古救急車
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救急車の内部 |
?アレキパ州及びサン・マルティン州保健局への入院施設用ベッド整備
アレキパ州及びサン・マルティン州の医療施設では、入院施設用ベッドが不足しているため、ベッドが恒常的に満床の状態にあり、1つのベッドを2人で使用したり、待機している患者に対応するために確実な回復のために必要な入院日数よりも早く入院患者を退院させなければならず、退院後の患者の回復に悪影響を与えています。また、既存のベッドは家庭用ベッドを代用しており、手すりや患者に適応するための機能がなく、入院施設用としては不適切なベッドが多数使用されてきました。そのため、実施団体は、入院施設環境の改善を図り、入院施設用ベッド整備を行う本計画を策定し、資金援助を日本大使館に要請するに至りました。
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手すりや背上げ機能がないベッド |
ベッドが購入できず空室となっている病室 |
(3)プロジェクトの効果
?アレキパ州、サン・マルティン州及びアマソナス州保健局への救急車整備
この協力により、アレキパ州、サン・マルティン州及びアマソナス州内の救急車を整備する病院管轄地域に居住する住民約160万人の救急医療対応が改善されます。
?アレキパ州及びサン・マルティン州保健局への入院施設用ベッド整備
この協力により、アレキパ州及びサン・マルティン州内の入院施設用ベッドを整備する病院管轄地域に居住する住民約200万人の入院施設環境が改善されます。
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