ペルー版一村一品運動「我が町の一品(De Mi Tierra, un producto)」開始式典
2月2日,福川大使は通商観光省が主催する「我が町の一品(De Mi Tierra, Un Producto)」の開始式典(於:リマ州ワロチリ郡カヤワンカ町)に出席しました。
(ペルー政府からは,ウマラ大統領のほか,シルバ通商観光相,ビジェナ労働・雇用促進相等が出席。)
本件は,日本政府が2009年よりペルー政府に対して支援を行っている一村一品運動を深化させた取組で,式典には,外交団として唯一日本国大使館が招待されました。本件を推進することで,地域の雇用創出や貧困削減が進み,ペルー政府が推進する社会的包摂に寄与することが期待されます。
福川大使の挨拶では,3月1日に発効予定の両国経済連携協定(EPA)のほか,日本政府がこれまで実施してきたペルーに対する一村一品運動への支援を紹介しました。
また,ウマラ大統領は,これまでの日本の協力に謝意を示したほか,本件を通じて,チリモヤ(南米原産の果物)のような非伝統産品の,日本をはじめとする国際市場への輸出可能性について言及しました。加えて,日本の発展の背景にはしっかりとした教育があることからペルーの持続的発展においても教育が重要である点を強調しました。
なお,式典が開催されたカヤワンカ町は,人口2,000人ほどの小さな山村ですが,チリモヤの一大産地として知られており,チリモヤを活用したアイスクリームやジャム等の加工品が生産され,観光客を受け入れるための観光農園(チリモヤ,アボカド,リンゴ等)が整備される等,町全体でチリモヤを活用した地域振興を実践しています。
地元特産品であるチリモヤの説明を受ける福川正浩駐ペルー日本大使(写真中央)とウマラ大統領(同左)
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