ペルー草の根・人間の安全保障無償資金協力

草の根・人間の安全保障無償資金協力
一村一品支援案件に関する署名式

 

 

 3月15日,通商観光省において,フェレイロス通商観光大臣同席の下,目賀田周一郎大使は、地方経済・社会の振興代表アウグスト・アポンテ氏、カリタス・ワヌコ代表ホルヘ・ロサノ氏、開発のためのビジョン代表アンヘル・コタカリャパ氏とともに、ピウラ州、ワヌコ州、プノ州の3件の一村一品支援案件の贈与契約に署名しました。これら3件は草の根・人間の安全保障無償資金協力により位置づけられます。3件のプロジェクトの実施のための贈与総額は297,504米ドルです。

目賀田大使とNGO代表による署名




目賀田大使挨拶

目賀田大使、フェレイロス大臣、NGO代表



■プロジェクトの概要
(1)プロジェクトの内容
?「チュルカナス町ドライマンゴ加工施設及び加工機材整備による一村一品支援計画」
ドライマンゴ加工施設の設置、機材の購入、生産者の能力強化を含みます。プロジェクトは、ピウラ州モロッポン郡チュルカナス地区で行われます。

?「パラクシャ集落縫製民芸品加工施設改修及び機材整備による一村一品支援計画」
民芸品縫製作業場設置のための公共施設改修及び機材購入、縫製品の生産に関する裨益者の研修及び商品化を行います。

?「コルケハウア乳製品加工施設及び機材整備による一村一品支援計画」
小規模乳製品加工施設の建設、機材の設置、生産の研修と訓練を行います。プロジェクトは、プノ州ランパ郡コルケハウア地区で行われます。

(2)詳細
「チュルカナス町ドライマンゴ加工施設及び加工機材整備による一村一品支援計画」のサイトは、ピウラ州モロッポン郡に位置し、207世帯がマンゴ栽培に従事しています。しかしながら、長距離流通に適さない生鮮マンゴの収穫量が多く、市場への競争力に乏しいことから、この状況を改善するためにプロジェクトを実施するものです。

ワヌコ州のワヌコ市の近くの、60家族が代々縫製民芸品の生産に従事しているパラクシャ地区で行われるプロジェクトでは、生産性を上げ品質を改良するため、民芸グループが立ち上げられました。しかしながら、大量生産できる体制になく、品質が悪いことから安価でしか販売できないことから、この状況を改善するためにプロジェクトを実施するものです。

「コルケハウア乳製品加工施設及び機材整備による一村一品支援計画」により裨益する、プノ州ランパ郡に住む82世帯は、伝統的に畜産及びチーズ生産に従事しています。しかしながら、少量規模の生産にとどまっており、品質にもばらつきがあることから収益が低い状況であるため、本プロジェクトにより、地域の乳製品の生産を多様化し、品質を向上します。

(3)プロジェクトの効果
この贈与により,プロジェクトの地域349世帯の収入向上が可能になります。

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