ペルー政治情勢 2013年 9月の内政と外交 1 概要
(2)国内では,ペルー労働者総連による全国レベルの抗議活動が発生した他,アレキパ州沖地震により同州を含む南部3州が被災した。 (3)外交面では,ウマラ大統領が第68回国連総会に出席し演説を行った他,オーストリア,スペイン,チリの首脳と会談した。リバス外相は,国連総会のマージンで,ブラジル,韓国,カナダの外相と二国間会談を行った。 (4)チリとの領海境界線画定裁判の判決の2014年への延期が伝えられた。 9日,国会外交委員会は,ボリビアに対してイロ港を通じた太平洋へのアクセスを認めるイロ協定,通称「ボリビアマール」を承認した。本協定については,2010年10月19日にガルシア大統領(当時)とモラレス・ボリビア大統領との間でボリビアに対し海への出口を許可する等の内容を盛り込んだ,イロ協定補完・拡張議定書への署名が行われていたが,それ以来3年,ペルー国会での承認の審議が進退を続けてきた。今後,国会本会議で承認に向けた審議が行われる予定である。
(2)保健省傘下の医療従事者の賃金改正
(3)フルカ議員の議員資格停止
(4)第二次ガルシア政権調査委員会の活動に対するリマ高裁判決 20日,リマ高裁第5憲法法廷は,本年6月21日に,ガルシア前大統領が,国会第二次ガルシア政権調査委員会の活動停止を求め,同法廷に対し行った庇護請求の一部を認める判決を下した。ガルシア前大統領は,同調査委員会が,国会への同前大統領の召喚に際して召喚理由等を明らかにせず,ガルシア前大統領の基本的権利を侵害しているとして庇護請求を行っていた。
(5)アレキパ州沖における地震発生 25日午前11時42分,南部アレキパ州沖(リマ市南約650kmの海底,震源の深さ37km)で,マグニチュード6.9の地震が発生し,アレキパ州を中心に国内11州で揺れを感じた。今次地震による死者は確認されなかったものの,負傷者16名,997名が家屋損壊等の被害を受けた他,学校や病院等の公共施設でも建物損壊の被害が報告された。これに伴い,被害の大きかったアレキパ州,イカ州,アヤクチョ州では,27日,60日間の非常事態宣言が発令された。
(6)ペルー労働者総連による抗議活動
(7)ウマラ大統領支持率(括弧内は前月結果)
(1)シンガポール外相兼法相の当地訪問
(2)第12回ペルー・エクアドル隣国委員会会議 17日,ペルー外務省にて,第12回ペルー・エクアドル隣国委員会会議が開催され,リバス外相及びパティーニョ・エクアドル外相率いる代表団が出席した。同会議では,近年両国間で実施している二ヶ国計画について触れた他,両外相により,保健,社会的安全,教育,インフラの他,エネルギー統合,人身売買,貿易交流等の連携分野について取り決めた最終報告書への署名が行われた。
(3)アンデス共同体外務及び通商大臣会合 19日,ボリビア,コロンビア,エクアドルの外務大臣及び通商大臣出席の下,CANの外務及び通商大臣会合がリマのアンデス共同体(CAN)本部において開催された。今次会合で,ペルーは2013−2014年期のCAN議長国に就任した。同会合で議長国を引き継いだリバス外相は,ペルーがアンデス地域の統合に向けて指導的立場を担って行く決意を表明した。
(4)ウマラ大統領の第68回国連総会出席 22日〜27日,ウマラ大統領は,第68回国連総会出席のためニューヨークを訪問し,25日には一般討論演説を行い,シリア情勢を含む昨今の国際情勢について触れた他,国連安保理の改革と拡大の必要性を主張した。また,ウマラ大統領は,ニューヨーク滞在中,太平洋同盟ビジネス会合に出席した他,オーストリア,スペイン,チリの首脳との二国間会談,李国連鉱業開発機構(UNIDO)事務局長,バローゾ欧州委員会委員長,モレノ米州開発銀行(IDB)総裁とも個別に会談した。なお,今次訪問には,ナディン・エレディア大統領夫人の他,閣僚からはリバス外相,プルガル環境相,カスティーヤ経済財政相,及びサラス教育相が同行した。
(5)国連総会におけるリバス外相と各国外相との会談
(6)ペルー・チリ領海境界線画定裁判判決延期
|
| 法的事項 | アクセシビリティについて | プライバシーポリシー | |