日系社会の情報通信技術(ICT)スタディ・グループの設立・第一回会合「ICTを活用した新ビジネス創出」の開催(6月4日)

平成30年6月1日
 6月4日,ペルー日系人協会においてICT分野で活躍する日系人専門家で構成されたICTスタディ・グループの第一回会合が開催されます。同会合には産業・行政・学術各界からICT分野の有識者を招き,知見を共有いただきます。
 
 2009年にペルーにおいてスペイン語圏で初めて地上デジタル放送日本方式が採用されて以降(世界ではブラジルに次ぎ2か国目),2016年11月には,安倍総理のペルー公式訪問中に総務省とペルー運輸通信省との間で,「ICT分野における共同プロジェクト導入へ向けた持続的な協力に関する覚書」が署名され,その後,本年3月には日本のICTをペルーの防災,医療,教育,交通などに活かす日ペルー政府主催フォーラムに運輸通信大臣が参加するなど同分野における両国の協力関係は強化されております。
 
 近年ICTは,社会的な課題の解決,生産性向上,イノベーションの促進等に活用される国民生活に欠かせない技術の一つです。ペルーの日系社会も同分野において産官学様々な立場で活躍されておりますが,今般,ペルー日系人協会において,ホルヘ・クニガミ前ペルー日系人協会会長(元電気通信民間投資監督庁長官)をグループ長とした日系ICTスタディ・グループが設立され,来たる6月4日,その第一回会合として,日本から岩田秀行電信電話株式会社(NTT)グローバルR&D・標準化担当部長を講師として招き,日本における都市部や農村部のICTの活用事例等に関する講演「ICTを活用した新ビジネス創出」を開催した後でペルーにおけるそのノウハウの応用手法について議論する予定です。
 
 なお,本第一回会合は,我が国外務省の「現地日系社会人材ネットワーク形成支援事業」の一環として実施されるものであり,当館は日本とペルー日系社会との連携を強固なものとしてペルーとの相互理解と交流がより深まるよう取り組んでおります。当館はペルーの発展を支える日系人の活躍を引き続き注視し,連携してまいります。